はじめてのリハビリテーション臨床倫理ポケットマニュアル**医歯薬出版/藤島 一郎/978-4-263-26668-7/9784263266687**

販売価格
3,520円(税込み)
編著
藤島 一郎
出版社
医歯薬出版
分野
 
リハビリテーション技術

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書籍版 販売期間
2022/12/24~
JANコード
9784263266687
商品コード
9784263266687
発行 2022年12月
判型:新書判 240頁
ISBN 978-4-263-26668-7
「臨床倫理を学びたい」と思ったらこの1冊!

●退院先の決定で本人の意思が尊重されない例,進行性の難病やがん,摂食嚥下障碍などで直面する終末期医療,認知症や高次脳機能障碍,自動車運転,訓練拒否や抑制の問題――.リハビリテーション医療における倫理的ジレンマは多数存在する.
●しかしこれらは気づかれていないか,どうしてよいかわからないままに放置されている.
●本書では,浜松市リハビリテーション病院において倫理的問題をどう考え,対処しているかを紹介する.

【目 次】
1 臨床倫理の基礎知識
POINT:倫理カンファレンスの進め方と各種事例(岡本圭史)
2 インフォームドコンセントと倫理4原則
3 「共有された意思決定(SDM)」と「アドバンス・ケア・プランニング(ACP)」
4 医療安全と倫理
5 リハビリテーションにおける臨床倫理
6 浜松地区と浜松市リハビリテーション病院の臨床倫理活動
7 それでもジレンマは残る
8 臨床倫理コンサルテーションチームの運営

臨床倫理キーワード
Shared Decision Making(SDM)
尊厳
同情,共感,独善
法と倫理
功利主義,義務論,徳倫理
DNARとDNRおよびPOLST
agism,demetism
事前指示と遺言
医学的事実(fact)と倫理的価値(value)
家族と代理判断者の定義,キーパーソン,医療への同意
リハビリテーション拒否,暴言・暴力患者への対応
終末期(人生の最終段階)の判断と口から食べてくれない患者,みなし末期
臨床倫理は難しいか?
COVID-19と公正原則
嚥下と声はどちらが大切か?

Case一覧(浜松市リハビリテーション病院 日本臨床倫理学会認定臨床倫理アドバイザー・病院職員 他の日本臨床倫理学会認定臨床倫理アドバイザー)
(1)経鼻胃栄養チューブ自己抜去を繰り返す患者へのミトン装着について
(2)多様な高次脳機能障碍により医療者・家族が対応に難渋した事例
(3)重度記憶障碍を呈したCOVID-19関連脳炎患者の意思決定支援
(4)自動車運転における意思決定支援
(5)病識のない高次脳機能障碍患者と医療者・家族の意向のギャップ
(6)運転再開を希望する高次脳機能障碍患者の健側上肢手術に対する手術室スタッフが感じたジレンマ
(7)独居に戻ることを強く希望した重度失語症患者
(8)職業倫理の違いにより「患者のQOL」の捉え方にずれが生じた事例
(9)食思不振により経口摂取が進まない認知症患者の方針決定
(10)リハビリテーション病院転院後,拒食・拒薬が増悪し対応に悩んだ事例
(11)誤嚥性肺炎を繰り返す偽性球麻痺患者
(12)誤嚥防止手術を施行するにあたり言語聴覚士が感じた倫理的ジレンマ
(13)入院希望で施設より紹介された患者の外来受診調整において悩んだ事例
(14)最重度知的障碍者から学んだスピリチュアリティやレジリエンス
(15)患者の望む生活と兄弟・医療者間の意見に相違があり退院方針・支援が難航した事例
(16)社会復帰を望むギラン・バレー症候群の事例
(17)解離性障碍患者への関わり方と今後の方向性
(18)在宅生活を望む高齢者に対する意思決定支援の取り組み
(19)終末期における本人の意思と医学的対応―誤嚥性肺炎を反復するが経口摂取を希望する高齢重度嚥下障碍の事例
(20)経口摂取に限界を感じながらも胃瘻造設するか否かの気持ちが揺れ動き胃瘻造設が延期となった事例
(21)痛みにより著明な訓練拒否を認めた事例
(22)本人の意思決定支援・夫の希望との擦り合わせに悩んだ事例
(23)高次脳機能障碍患者の退院,復職に対する希望と医療スタッフとの対応の相違
(24)遷延性意識障碍のある嚥下障碍患者の代理判断

コラム一覧
臨床倫理を学んで
臨床倫理と私
倫理に興味をもったきっかけ
臨床倫理の必要性
臨床倫理は身近にあるもの
臨床倫理研修会に参加して
回復期作業療法士の視点から考える臨床倫理
事務局を担当して
臨床倫理への思い
私にとっての臨床倫理