リハビリテーション医学・医療における処方作成テキスト**医学書院/日本リハビリテーション医学教育/978-4-260-05005-0/9784260050050**
発行 2023年6月
判型:B5判 308頁
ISBN 978-4-260-05005-0
監修:一般社団法人 日本リハビリテーション医学教育推進機構 / 公益社団法人 日本リハビリテーション医学会
総編集:久保 俊一 / 角田 亘
編集:安保 雅博 / 緒方 徹 / 辻 哲也 / 美津島 隆
リハビリテーション処方作成の実際から考え方までをエキスパートが解説。
リハビリテーション診療の実践の基となるリハビリテーション処方の作成方法について、具体的にエキスパートが解説。リハビリテーション医療チームの道標の1つであるリハビリテーション処方の実際から考え方までを「活動を育む」リハビリテーション医学・医療のコンセプトに基づき示す。リハビリテーション処方を受け取るPT・OT・STにも日々の臨床に参考となる1冊。
【目 次】
I.概論
1 リハビリテーション医学・医療総論
1)リハビリテーション医学・医療の意義 ─活動を育む医学─
2)「活動を育む」とは
2 リハビリテーション処方の実際
1)リハビリテーション処方とは?
2)リハビリテーション処方の記載
3)リハビリテーション処方における注意点
3 リハビリテーション処方とリスク管理
1)リハビリテーション処方におけるリスク管理
2)禁忌事項の確認
3)訓練の見送り基準および中止基準
4)起こりうる有害事象の予測とモニタリング
5)有害事象発生時における対処法
6)医療関連感染の予防
4 リハビリテーション処方とチーム医療
1)チーム医療におけるリハビリテーション処方
2)リハビリテーション処方とチームカンファレンス
II.リハビリテーション処方における治療
1 運動機能障害に対する訓練
1)ポジショニング
2)関節可動域訓練
3)促通手技
4)筋力増強訓練(主に下肢体幹に対する)
5)基本動作訓練
6)移乗訓練
7)立位歩行訓練(主に脳血管障害に対する)
8)立位歩行訓練(主に運動器疾患に対する)
9)バランス訓練
10)上肢巧緻動作訓練・上肢協調運動訓練
11)ADL訓練
12)手段的ADL訓練
2 循環器系・呼吸器系障害に対する訓練
1)心肺持久力訓練(有酸素運動)
2)呼吸器系障害に対する訓練
3 コミュニケーション障害に対する訓練
1)失語症の訓練
2)構音障害の訓練
3)(主に頭頚部がん患者に対する)発声訓練
4)聴覚障害に対する訓練
5)顔面神経麻痺に対する訓練
4 摂食嚥下障害に対する訓練
1)摂食嚥下訓練(間接訓練)
2)摂食嚥下訓練(直接訓練)
5 認知機能障害に対する訓練
1)認知機能訓練
2)小児における認知機能訓練
6 訓練と併用される主な治療
1)義肢装具療法
2)物理療法
III.リハビリテーション処方に関係する評価・検査
1 脳血管障害の評価・検査
2 運動器疾患の評価・検査
3 歩行機能の評価・検査
4 ADL・手段的ADLの評価・検査
5 心肺持久力の評価・検査
6 言語機能の評価・検査
7 認知機能の評価・検査
8 摂食嚥下機能の評価・検査
IV.リハビリテーション処方に関係する支援
1 家屋評価・住宅(家屋)改修指導
2 福祉用具
3 復学支援・復職支援
4 自動車運転の再開支援
V.各疾患に対するリハビリテーション処方
1 脳疾患
1)脳血管障害(急性期)
2)脳血管障害(回復期)
3)脳血管障害(生活期)
4)頭部外傷(外傷性脳損傷)
5)慢性硬膜下血腫
6)脳腫瘍
7)正常圧水頭症
8)ヘルペス脳炎
2 運動器疾患
1)頚椎症
2)腰痛症
3)腰部脊柱管狭窄症
4)脊椎椎体骨折
5)肩関節周囲炎
6)腱板損傷
7)上腕骨近位部骨折
8)橈骨遠位端骨折
9)手根管症候群
10)変形性股関節症
11)大腿骨頭壊死症
12)大腿骨近位部骨折
13)骨盤骨折
14)変形性膝関節症
15)膝靱帯損傷(前十字靱帯損傷)
16)脛骨骨折
17)足関節骨折
18)アキレス腱断裂
3 脊髄損傷
1)頚髄損傷・胸腰髄損傷(急性期)
2)頚髄損傷(回復期以後)
3)胸腰髄損傷(回復期以後)
4 神経・筋疾患
1)Parkinson病
2)筋萎縮性側索硬化症(ALS)
3)脊髄小脳変性症
4)多発性硬化症
5)Guillain-Barr?症候群
6)筋ジストロフィー(Duchenne型)
7)多発筋炎・皮膚筋炎
8)重症筋無力症
9)末梢神経障害(ニューロパチー)
5 切断
1)上肢切断
2)下肢切断
6 小児疾患
1)脳性麻痺
2)知的障害
3)発達障害(神経発達症)
4)二分脊椎
7 リウマチ性疾患
1)関節リウマチ
8 循環器疾患
1)急性心筋梗塞
2)慢性心不全
3)狭心症(冠動脈バイパス手術後)
4)解離性大動脈瘤
5)末梢動脈疾患
9 呼吸器疾患
1)急性肺炎(誤嚥性肺炎など)
2)慢性閉塞性肺疾患
3)間質性肺炎
10 腎疾患
1)慢性腎臓病(保存期)
2)慢性腎臓病(末期)
11 内分泌・代謝性疾患
1)糖尿病・メタボリックシンドローム
12 がん
1)頭頚部がん
2)胸腹部がん
3)乳がん
4)血液腫瘍
5)がん終末期
13 認知症・精神疾患
1)認知症
2)精神疾患(うつ病,統合失調症など)
14 その他
1)褥瘡
2)サルコペニア・フレイル
3)人工呼吸器管理
4)COVID-19
処方の参考になるリハビリテーション医学・医療便覧
1 用語解説
2 関節可動域表示ならびに測定法