インプラント判別ガイド**医歯薬出版/竹島 明道/978-4-263-44685-0/9784263446850**
発行 2023年6月
判型:A4判変 108頁
ISBN 978-4-263-44685-0
著:竹島 明道 / 田島 聖士
何をみるのか,どこをみるのか,そしてどのようにみるのか.インプラント特定のための「A to Z」を順序立てて紹介.
インプラント判別にあたり,エックス線の撮影ポイント,読影ポイント,互換性(ドライバーの適合,トルク値等)の情報等を紹介.限られた条件から,知りたい情報を引き出すことができます.
・現行/廃番を含めたさまざまなインプラントを紹介.
・豊富なX線画像を活用した見分け方,インプラントの特徴から特定に導くためのフローチャートを用意.
・インプラントに関するさまざまな臨床に活用いただける一冊.
【目 次】
1 インプラント特定の意義
1 他院埋入インプラントの問題点
2 正しく評価することの必要性
3 法医学的な重要性
1―法医学と法歯学
2―法歯学におけるエックス線画像について
3―事件や事故における法歯学の重要性
2 他院埋入インプラントは,こう評価する
1 インプラントをどう特定していくか
1―インプラントカードによる特定
2―前医へ確認する
3―インプラントメーカーおよびインプラントに詳しい歯科医師へ確認する
4―インプラント保証会社(ガイドデント社等)に確認する
5―本書のようなインプラントの種類を解説している書籍を参考にする
2 インプラント特定のための分類
1―インプラント分類のために確認する項目および項目の定義
2―インプラントの11分類
3―分類後の確認事項
3 インプラント特定のステップ
1―インプラント11分類のフローチャート
2―インプラントの特定
4 インプラント特定をした12症例
1―症例 1(左側2本のインプラント)
2―症例 2
3―症例 3
4―症例 4
5―症例 5
6―症例 6
7―症例 7
8―症例 8
9―症例 9
10―症例10
11―症例11
12―症例12
3 エックス線撮影の要点
1 インプラント特定のためのエックス線撮影
1―正放線投影と偏心投影など,水平的角度づけによる複数枚の撮影が容易であること
2―垂直的角度づけの違いによりスレッドの正確なエックス線撮影が可能となること:「右ねじのエックス線現象」を利用する
3―医療被曝による実効線量(Sv)が極めて小さいこと(ALARAの原則)
2 パノラマエックス線写真によるインプラント特定について
4 ドライバーの適合
1 各種インプラントドライバーについて
2 ドライバーの適合からインプラントの種類を絞り込む
3 各種インプラントドライバーとの互換性
4 インプラント補綴時に役立つトルクに関する情報
1―トルクについて
2―スクリューの締結と増し締めについて
3―スクリューの締結力について
5 その他の手がかりの探し方―特定のための参考資料
1 ロット番号はどこに記載されているか
2 プラットフォーム部の形状はどうなっているか
3 その他の手がかり
・資料1「インプラント販売期間による絞り込み」
・資料2「インプラント会社およびインプラント販売の変遷」
6 市販されていないインプラントであった場合の対応法
1 販売が終了しているインプラントのサポートについて
1―ステリオスインプラント(ノーベル・バイオケア・ジャパン)
2―エンドポアインプラント(東京歯科産業)
3―ミューワンインプラントの2ピース(山八歯材工業)
4―TRIインプラント(TRIデンタルインプランツ)
2 インプラントの互換性など
1―エクスターナル ヘックスコネクション(プラットフォーム径4.1mm)
2―マルチユニットアバットメントを介してエクスターナル ヘックスコネクション(プラットフォーム径4.8mm)になるタイプ
3―インターナル オクタゴンコネクション(回転防止機構あり)+8°テーパーのコネクションタイプ
4―インターナル オクタゴンコネクション(回転防止機構なし)+8°テーパーのコネクションタイプ=ITIソリッドスクリューインプラントのコネクションタイプ
5―インターナル オクタゴンコネクションの回転防止機構あり(synOcta構造)のインプラント体には,回転防止機構なしのアバットメントも適合する
6―インターナル ヘックスコネクション(プラットフォーム径3.5mm)
7―11°モース テーパー嵌合のコニカルコネクション
8―インターナル コニカルコネクション(CC)
3 TRIインプラント
1―TRI VENT(1.25mmHex)
2―TRI OCTA(1.25mmHex)
4 サードパーティー(多くは歯科技工所,ラボ)によるアバットメント製作等の対応
1―サードパーティーとは
2―サードパーティーによる技工物のメリットとデメリット
3―サードパーティーの見極め
7 将来的な方向性(AI診断)
1 インプラントAIの開発について
1―インプラントAI開発の現状
2―インプラント特定に関するこれからの方向性
2 これまでに開発した歯科AIについて
1―各種歯科疾患(う蝕,根尖病巣,根分岐部病変,顎骨嚢胞)の診断支援AI(特許取得済み)
2―歯式AI(歯の数と番号を自動検出するAI)
3―歯科健診AI(これらのAIを統合しAI歯科健診表の作成と前回との比較もできるシステムを備えたもの,特許出願中:特許願書2022-115476)
3 歯科AIにおける今後の展望
1―AIと共存するこれからの社会
2―歯科AIの将来的な方向性