失語症の言語訓練**協同医書出版社/中村 光/978-4-7639-3061-3/9784763930613**

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4,730円(税込み)
言語情報処理モデルとエビデンスに基づく音声単語のセラピー
編著
中村 光
出版社
協同医書出版社
分野
 
リハビリテーション医学

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特集
新刊
販売期間
2024/07/02~
商品コード
9784763930613
発行 2024年7月
判型:B5判 208頁
ISBN 978-4-7639-3061-3

世界中で蓄積されつつあるエビデンスを知り、根拠を持って失語症の評価・訓練を行えるようになるために ー 言語聴覚士の必読書。

第25回日本言語聴覚学会 in 兵庫・神戸(2024年)の書籍販売において、売り上げ第1位に輝きました!

ロゴジェンモデルがこれで分かる!
今までになかった! 総合的訓練、聴覚的理解・発話の訓練法を網羅し、◆動画[付録]◆ で具体的な手順が確認できます。

標準的治療法として妥当性が認められている、言語情報処理モデル(認知神経心理学的アプローチ)に基づく失語症セラピーを行うための基本原理、評価法・訓練法を分かりやすく解説!

「どのような評価に基づいて訓練を行う?」「評価・訓練にはどのような種類がある?」「訓練法の選択基準は?」「実施方法は?」「訓練効果のメカニズムは?」「訓練の強度と期間は?」「フィードバックは行うべき?」「誤反応分析ってどのようにする?」「単語の属性って?」「予後に関わる要因は?」…
日々の臨床で疑問に思うことに、この1冊が応えてくれます。

「復唱ができないから復唱の訓練をする」といった単純な対症療法から脱却し、専門性を発揮しましょう。

失語臨床の質を上げる実用書、研究のための参考書としてはもちろん、養成校の教科書としてもやさしく読める必携の1冊です。

【目 次】
第Ⅰ部 失語の言語訓練総論
 第1章 患者の全人的理解と失語リハビリテーション
  1 People with aphasia
  2 失語リハビリテーションの目的とICF
  3 失語は言語機能の障害
  4 失語はコミュニケーションの障害
  5 失語は社会参加の障害
 第2章 エビデンスとSDM
  1 失語の訓練におけるエビデンス
  2 SDMと失語
 第3章 言語・コミュニケーションの回復
  1 回復に関連する要因
  2 修正可能な要因
 第4章 言語訓練の分類
  1 言語機能アプローチ
  2 コミュニケーションアプローチ
  3 心理社会的アプローチ
  4 新しいアプローチ
 第5章 言語訓練の基本原理
  1 適切な刺激
  2 手がかり漸減または誤りなし学習
  3 フィードバック
  4 分散練習
 第6章 言語訓練の強度と期間
  1 訓練の量
  2 CI失語療法または集中的訓練
  3 訓練の期間
  4 訓練量の確保のために

第Ⅱ部 言語情報処理モデルと失語の評価
 第7章 言語の情報処理モデル
  1 モデルとは
  2 ロゴジェンモデルの概要
  3 古典的ロゴジェンモデルの修正
  4 言語情報処理モデルと失語型
  5 単語の属性
 第8章 言語情報処理モデルに基づく失語臨床の展開
  1 言語情報処理モデルを用いた失語臨床の原則
  2 言語と全般的精神機能・他の認知機能
  3 評価の展開
  4 コミュニケーションの評価
 第9章 聴覚的理解のプロセスと評価
  1 聴覚的理解のプロセス
  2 聴覚的理解の障害
  3 聴覚的理解障害の評価
 第10章 意味システムの構造と評価
  1 意味システムと意味記憶
  2 意味の分散モデル
  3 失語における意味障害
  4 意味障害の評価
  5 分散モデルとカテゴリー特異性障害
 第11章 発話のプロセスと評価
  1 発話の下位モダリティ
  2 発話のプロセス
  3 発話の障害と誤反応傾向
  4 発話障害の評価

第Ⅲ部 言語情報処理モデルと失語の訓練
A.総合的訓練
 第12章 訓練の展開と効果の指標
  1 訓練の展開
  2 訓練効果の指標
 第13章 単語の総合的訓練法
  1 刺激法 【動画】
  2 遮断除去法 【動画】
B.聴覚的理解の訓練
 第14章 聴覚分析モジュールの損傷に対する訓練法
  1 語音の弁別 【動画】
  2 意味的情報を伴う語音の弁別
  3 読話と予測の促進
 第15章 音韻入力辞書モジュール周辺の損傷に対する訓練法
  1 概要
  2 音声単語と絵のマッチング
  3 文字単語と絵などのマッチングの併用
 第16章 意味システムの障害に対する訓練法
  1 単語と絵・実物のマッチング
  2 単語の正誤判断
  3 意味属性分析の応用
C.発話の訓練
 第17章 音韻セラピーと意味セラピー
  1 発話のセラピー
  2 音韻セラピーと意味セラピー
  3 意味セラピー効果のメカニズム
  4 音韻セラピー/意味セラピー選択の基準
  5 意味+音韻セラピー
 第18章 意味システムの障害に対する訓練法
  1 概要
 《意味セラピー》
  2 単語と絵のマッチング
  3 意味判断
  4 類似性判断 【動画】
  5 Odd word/picture out 【動画】
  6 意味属性分析 【動画】
  7 意味キューまたは定義文キュー
  8 ジェスチャーキュー
 第19章 音韻出力辞書モジュール周辺の損傷に対する訓練法
  1 概要
 《意味セラピー》
  2 単語と絵のマッチングまたは意味判断
  3 意味属性分析
  4 迂言誘発呼称促進法
 《音韻セラピー》
  5 復唱的呼称または単語復唱
  6 漢字単語音読
  7 単語音読
  8 音韻成分分析 【動画】
  9 音韻キューまたは補完キュー
 《機能再編成》
  10 機能再編成:漢字書称など
 第20章 音韻配列モジュールの損傷に対する訓練法
  1 単語・非語復唱(音読)
  2 仮名書字
 第21章 構音プログラミングモジュールの損傷に対する訓練法
  1 概要
  2 構音-運動法1:運動訓練
  3 構音-運動法2:モデル-復唱法
  4 構音-運動法3:構音キュー法
  5 速度/リズムコントロール法1:メトロノーム法
  6 速度/リズムコントロール法2:メトリカル法
 第22章 それ以外の訓練法
  1 即時呼称 【動画】