妊娠合併子宮頸癌診療マニュアル**中外医学社/榎本 隆之/978-4-498-16050-7/9784498160507**

販売価格
5,940円(税込み)
編著
榎本 隆之(大阪大学大学院 医学系研究科 招聘教授/市立伊丹病院 遺伝子診療センター長)
出版社
中外医学社
分野
 
産婦人科学

数量

販売期間
2024/07/17~
商品コード
9784498160507
発行 2024年7月
判型:B5判 150頁
ISBN 978-4-498-16050-7

本邦の叡智が結集した妊娠合併子宮頸癌診療のバイブル

本邦の叡智が結集した妊娠合併子宮頸癌診療のバイブル.妊娠時に発見される固形腫瘍で最多の子宮頸癌を正しく診断・治療するための1冊.

妊娠中の細胞診・コルポスコピー・病理組織診断の留意点,MRI/PET-MRIによる画像診断,妊娠中の広汎子宮頸部摘出術の麻酔・手技の実際・周産期管理をエキスパートが解説.治療法の選択にも実際の治療にも難渋する妊娠合併子宮頸癌診療を習得し,患者と子を救う!編者と著者が何度も話し合いと書き直しを重ね,国内外のエビデンスや症例を徹底的に精査しまとめた精度・濃度の高い内容となっております.

【目 次】
1.本邦における子宮頸癌の動向およびHPVワクチンによる予防
 A. 子宮頸癌の排除を目指した世界戦略
 B. 本邦における子宮頸癌の疫学
 C. HPVワクチンによる子宮頸癌予防

2.妊娠に合併した子宮頸癌(CIN3を除く)の全国実態調査
 A. 調査対象症例・調査対象期間・調査対象施設
 B. 全国調査の結果

Topics 1 妊娠中の子宮頸癌の取り扱いについてのガイドライン
 A. 海外のガイドライン
 B. 本邦のガイドライン

3.妊娠中の子宮頸部細胞診
 A. 妊娠中の子宮頸がん検診
 B. 妊娠による子宮頸部組織と細胞の形態変化について
 C. 妊娠中の細胞診採取の方法について
 D. 子宮頸部細胞診異常の取扱い

4.術前の画像診断
 A. 術前の画像検査
 B. FDG-PET/MRI検査施行のタイミング・検査設定・診断
 C. 当科における治療症例
 D. 症例提示
 E. FDG-PET/MRIの問題点

ミニコラム Radiation safety in the pregnant woman for 18F-FDG PET scans(妊娠中の画像検査の安全性について) 〈Paolo Zanotti-Fregonara〉

5.妊娠中の子宮頸癌のコルポスコピーおよび病理組織診断
 A. 妊娠中の子宮頸部病変に対する管理方針
 B. 妊娠中のコルポスコピー並びに組織生検
 C. 妊娠中の円錐切除術

6.妊娠合併子宮頸癌に対する腹式広汎子宮頸部摘出術の麻酔
 A. 妊娠に伴う母体の生理学的変化による麻酔上の問題
 B. 麻酔が胎児へ及ぼす影響
 C. 妊娠中の腹式広汎子宮頸部摘出術(abdominal radical trachelectomy:ART)の麻酔管理

7.妊娠合併子宮頸癌に対する腹式広汎子宮頸部摘出術
 A. 術前の留意点
 B. 術中の留意点
 C. 術後の留意点

8.妊娠中の腹式広汎子宮頸部摘出術:成功の鍵
 A. 妊娠15?18週に施行する
 B. 子宮動脈は可能な限り両側温存する
 C. 出血量を極力少なくする工夫
 D. 術後の胎児子宮内感染を予防する工夫
 E. 術中の胎児管理
 F. 帝王切開術と子宮摘出における工夫
 G. 妊娠中の腹式広汎子宮頸部摘出術の手技,妊娠17週腹式広汎子宮頸部摘出術動画解説

9.妊娠中の腹式広汎子宮頸部摘出術におけるピットフォール
 A. 患者説明と適応
 B. 周産期管理の体制
 C. 周術期の出血
 D. 術式について

10.新潟大学における妊娠中の腹式広汎子宮頸部摘出術術後の周産期管理および帝王切開術
 A. 術後の周産期管理
 B. 帝王切開術のタイミングおよび方法

11.新潟大学における妊娠中の腹式広汎子宮頸部摘出術の成績
 A. 総論
 B. 各論

12.妊娠合併子宮頸癌に対する化学療法の現状
 A. 妊娠合併子宮頸癌に対するNACTについての海外の報告
 B. 妊娠合併子宮頸癌に対するNACTについての本邦の報告
 C. 妊娠中化学療法の薬物代謝について
 D. 新生児の予後について

Commentary:シスプラチンによる経胎盤発癌について

13.妊娠合併早期子宮頸癌に対する手術療法の現状
 A. 妊娠中の広汎子宮頸部摘出術
 B. 妊娠中の縮小子宮頸部摘出術
 C. “広汎”か“単純”か?

Topics 2 早期子宮頸癌を対象とした低侵襲縮小手術の臨床試験

Topics 3 妊孕性温存術としての広汎子宮頸部摘出術について

Topics 4 円錐切除術後妊娠における早産および子宮頸管縫縮術の有効性は?