研修医・当直医のための救急画像読影ガイド**MEDSi/船曳 知弘/978-4-8157-3116-8/9784815731168**
- 編著
- 船曳 知弘(藤田医科大学病院 高度救命救急センター長/救急科教授)
発行 2024年9月
判型:B5変 280頁
ISBN 978-4-8157-3116-8
救急×画像診断のエキスパートが 救急画像のコツを教えます!
救急と画像診断のエキスパートによる救急診療における画像所見の読影法を示した指南書。使用頻度の高い単純X線写真やCTを中心に、見逃してはいけない病態と疾患の撮影・読影・対応のポイントを解説。改訂にともない若手医師が知っておくべき「外傷」を新規構成、「救急領域での感染対策」「超音波検査」「ECMO」を追加し、タイトルを一新。
※『救急画像診断「超」入門』より改題
【目 次】
PartⅠ 画像検査の基本
1章 画像検査をオーダーするときの考え方
1.1 患者を「診る」とは?
1.2 どのように画像検査をオーダーするのか?
1.3 質の高い画像診断のために
①システムでカバーする/②個々人の能力でカバーする/③多職種でカバーする
1.4 救急領域における感染対策
2章 画像検査に必要な正常像の理解
2.1 胸部単純X 線写真
①鎖骨・肋骨・肩甲骨の見え方/②心陰影の見え方/③縦隔陰影の見え方/④横隔膜の見え方/⑤肺血管陰影の見え方/⑥側面像の評価
2.2 腹部単純X 線写真
①腹部臓器の見え方/②腸腰筋陰影/③側腹線条/④膀胱
2.3 頭部CT:横断像動脈解剖/動脈支配領域
2.4 胸部CT:横断像縦隔条件/肺野条件
2.5 腹部・骨盤CT:横断像
2.6 胸腹部CT:冠状断像
3章 撮像時の工夫:診断へつなげるポイント
3.1 超音波検査
①胸部/②心臓/③腹部・骨盤/④外傷
3.2 X 線検査
①胸部/②腹部/③骨盤/④四肢/⑤頸椎/⑥頭蓋・顔面
3.3 CT 検査
①単純CTが必要な状況/②造影CTが必要な状況/③造影剤の使用方法/④造影剤使用の可否/⑤造影剤の副作用とその対策/⑥外傷における撮影範囲と造影剤の使用方法
PartⅡ 画像検査の実践
4章 ERでのX 線検査のピットフォール
4.1 撮影条件を考える
4.2 腹腔内遊離ガスを見つける
4.3 後腹膜の異常を見つける
4.4 骨皮質の連続性を確認する
5章 ICUでのX線検査のピットフォール:チューブ留置後の撮影
5.1 挿管チューブの位置
5.2 CV カテーテル,PICC の位置
5.3 胸腔ドレーンの位置
5.4 経鼻胃管の位置
5.5 IABO/REBOA カテーテルの位置
5.6 ECMO の脱血送血カテーテルの位置
6章 造影CT 検査のピットフォール
6.1 消化管出血
6.2 結石
6.3 血管外漏出像
6.4 Pseudovein appearance
6.5 血栓閉塞型の急性大動脈解離,壁在血栓
PartⅢ 救急診療における危機的な疾患
7章 CTで読影すべき重要な頭部疾患
7.1 くも膜下出血subarachnoid hemorrhage
7.2 脳梗塞cerebral infarction
症例問題 頭部(Case 1~8)
8章 CTで読影すべき重要な胸部疾患
8.1 急性大動脈解離acute aortic dissection
8.2 肺塞栓症pulmonary embolism
8.3 急性心筋梗塞acute myocardial infarction
症例問題 胸部(Case 1~11)
9章 CTで読影すべき重要な腹部疾患
9.1 消化管穿孔gastrointestinal perforation
9.2 消化管出血gastrointestinal bleeding
9.3 腸管虚血mesenteric ischemia
9.4 急性虫垂炎acute appendicitis
9.5 腹腔内出血intra-abdominal hemorrhage
症例問題 腹部(Case 1~23)
10章 CTで読影すべき重要な外傷
10.1 急性硬膜外血腫,急性硬膜下血腫acute epidural hematoma/acute subdural hematoma
10.2 大動脈損傷aortic injury
10.3 肺挫傷pulmonary contusion
10.4 血気胸hemopneumothorax
10.5 腹腔内出血intra-abdominal hemorrhage
10.6 不安定型骨盤骨折unstable pelvic fracture
10.7 肝損傷liver injury
10.8 脾損傷splenic injury
10.9 腎損傷renal injury
症例問題 外傷(Case 1~10)
コラム
ムダな検査を減らすには
腹腔内遊離ガスが見当たらない(帰してしまった患者①)
多職種でつくる救急医療チーム(タスク・シフト/シェアに向けて①)
他診療科の人材をシェアする(タスク・シフト/シェアに向けて②)
尿管結石の診断だけでよかったか?(帰してしまった患者②)
上腹部の打撲痕(帰してしまった患者③)
小児の頭部外傷(帰してしまった患者④)
高齢者への危険な浣腸(帰してしまった患者⑤)