第1分野 摂食・嚥下リハビリテーションの全体像 Ver.4**医歯薬出版/日本摂食・嚥下リハビリテーシ/978-4-263-45165-6/9784263451656**
日本摂食嚥下リハビリテーション学会eラーニング対応
発行 2025年3月
判型:B5判 152頁
ISBN 978-4-263-45165-6
日本摂食嚥下リハビリテーション学会 編集 eラーニング対応シリーズ
eラーニングコンテンツの刷新にともない改訂!
●日本摂食嚥下リハビリテーション学会では,摂食嚥下リハビリテーションの啓発と普及、その安全で効果的な実施を積極的に具現化するために、「学会認定士」を制度化しています.
●学会認定士の重要な申請要件の一つとして,同学会ではインターネット学習システム(eラーニング)のカリキュラムを作成しており,本書は,このカリキュラムによる学習をサポートする内容になっています.2024年のeラーニングコンテンツの刷新にともない,本シリーズ書籍も改訂いたしました.
●本シリーズは,eラーニングコンテンツの分野ごとに1冊の書籍としてまとめられています.目次はeラーニングコンテンツを踏襲した内容で構成され,摂食嚥下領域の基礎知識について,体系的に6分野76項目に分類された最重要事項をわかりやすく解説しています.
●本書では,摂食嚥下リハビリテーションの全体像について簡潔にわかりやすく解説しています.
【目 次】
シリーズVer.4発行にあたって
シリーズVer.3発行にあたって
シリーズVer.2発行にあたって
シリーズ刊行に寄せて(Ver.1)
緒言(Ver.1)
eラーニング書籍版全体項目
§1 総論
1 リハビリテーション医学総論
1:はじめに
Chapter 1 はじめに
2:活動医学とその汎用性~臓器,病期
Chapter 2 リハビリテーションという用語について
Chapter 3 リハビリテーション医学の特徴
Chapter 4 リハビリテーション科と関連各科
Chapter 5 リハビリテーション科と医療時期
3:活動と障害の階層的理解とシステム的解決
Chapter 6 リハビリテーション医学の視座―障害をもつ患者にとって生存は生活に直結しない
Chapter 7 リハビリテーション医学の視座―患者を対象とする活動障害の階層的概観
Chapter 8 リハビリテーション医学の基本課題
Chapter 9 リハビリテーションチーム―活動医学の長い橋を多職種チームでつなぐ
Chapter 10 摂食嚥下リハビリテーションチームの形態
Chapter 11 システムとしての解決
Chapter 12 システムとしての解決とは
4:活動管理
Chapter 13 治療計画
Chapter 14 包括的医学管理―活動関連
Chapter 15 不動と廃用:動かないことによる二つの問題
Chapter 16 不動・廃用症候群
Chapter 17 急性期病棟での嚥下回診
5:活動介入
Chapter 18 活動機能構造連関
Chapter 19 活動機能構造連関を使って鍛える
Chapter 20 人的/社会的/工学的支援
Chapter 21 治療的学習
Chapter 22 運動学習
Chapter 23 運動学習とは
Chapter 24 新しいスキルの例
Chapter 25 運動学習の主たる変数
Chapter 26 リハビリテーション医学の方法
Chapter 27 練習/訓練
Chapter 28 嚥下練習(直接練習/間接練習)
Chapter 29 摂食嚥下障害患者の課題練習過程
Chapter 30 スキル獲得の際の二つのパラドクス
Chapter 31 難易度パラドクス克服のための2方法
Chapter 32 難易度パラドクス克服のための課題乗り継ぎ
Chapter 33 摂食嚥下練習課題シリーズ
Chapter 34 まとめ
2 摂食嚥下のリハビリテーション総論
Chapter 1 摂食,嚥下,摂食嚥下障害とは何か?
Chapter 2 摂食嚥下障害と「正常」との境界は存在するのか?
Chapter 3 摂食嚥下障害の治療目的
Chapter 4 急性期からのリハビリテーション
Chapter 5 回復期における摂食嚥下リハビリテーションの体系
Chapter 6 直接的嚥下訓練(直接訓練)のみが摂食嚥下リハビリテーションではない
Chapter 7 摂食嚥下リハビリテーションにはチーム医療が重要!
Chapter 8 回復期における摂食嚥下リハビリテーションの戦略
Chapter 9 摂食機能療法の効果に関する多施設共同研究
Chapter 10 生活期にある患者の状態は常に一定ではない!
§2 解剖・生理
3 構造(解剖)
Chapter 1 摂食嚥下に関係する器官の位置関係
Chapter 2 口腔
Chapter 3 歯
Chapter 4 舌
Chapter 5 舌筋群
Chapter 6 咀嚼筋群
Chapter 7 唾液腺
Chapter 8 咽頭
Chapter 9 咽頭の筋群
Chapter 10 咽頭筋内層と口蓋の筋群
Chapter 11 喉頭
Chapter 12 内喉頭筋と声帯の動き
Chapter 13 舌骨
Chapter 14 舌骨筋群
Chapter 15 食道
4 機能(生理)
Chapter 1 摂食嚥下運動の過程(時相):5期モデル
Chapter 2 先行期─摂食行動の誘因(刺激)と発現
Chapter 3 口唇の運動─口唇によるとり込み
Chapter 4 顎運動─開口と閉口,咀嚼運動
Chapter 5 唾液の生理
Chapter 6 舌運動
Chapter 7 舌の感覚情報伝達
Chapter 8 嚥下運動
Chapter 9 嚥下運動に関与するおもな咽頭,喉頭の筋肉
Chapter 10 嚥下に関係する運動神経とおもな筋の働き
Chapter 11 嚥下に関係する感覚神経の働き
Chapter 12 嚥下反射の中枢機構
Chapter 13 摂食嚥下や関連運動の神経機構
5 嚥下モデル:4期モデル・プロセスモデル・5期モデル
Chapter 1 4期モデル・プロセスモデル・5期モデル
Chapter 2 4期モデルについて
Chapter 3 咽頭期の詳細
Chapter 4 プロセスモデル
Chapter 5 プロセスモデルの各期
Chapter 6 咀嚼中の器官の動き
Chapter 7 プロセスモデルと4期モデルの比較
Chapter 8 stageII transport(第2期輸送)
Chapter 9 液体と固体同時摂取(2相性食物摂取)時の食物の咽頭への進入様式
参考 5期モデルの各ステージについて
§3 原因と病態
6 摂食嚥下各期の障害
Chapter 1 摂食嚥下の臨床モデルにおける期(stage)と相(phase)について
Chapter 2 先行期(認知期):視覚・嗅覚・触覚などにより食物を認知し,口へ運ぶ
Chapter 3 先行期の障害
Chapter 4 準備期(口腔準備期):食物を口に取り入れて,咀嚼,食塊形成し舌背上に食塊を保持して嚥下の準備をする
Chapter 5 準備期の障害
Chapter 6 口腔期(口腔送り込み期):舌や軟口蓋により適切なタイミングで食塊を咽頭に送り込む
Chapter 7 口腔期の障害
Chapter 8 咽頭期:咽頭に到達した食塊を食道へ送り込む
Chapter 9 咽頭期の障害
Chapter 10 食道期:食道に入った食塊を蠕動運動によって胃まで運ぶ
Chapter 11 食道期の障害
7 原因疾患:脳卒中
Chapter 1 摂食嚥下障害の原因
Chapter 2 脳卒中(stroke)の病型分類
Chapter 3 脳卒中の症状
Chapter 4 脳卒中の画像診断
Chapter 5 脳卒中による摂食嚥下障害
Chapter 6 一側大脳病変による摂食嚥下障害
Chapter 7 球麻痺による摂食嚥下障害
Chapter 8 Wallenberg症候群の延髄病変と摂食嚥下障害との関連
Chapter 9 球麻痺のVE,VF
Chapter 10 偽性球麻痺による摂食嚥下障害
Chapter 11 偽性球麻痺の3分類
Chapter 12 偽性球麻痺のVE,VF
Chapter 13 偽性球麻痺と球麻痺の特徴(まとめ)
Chapter 14 脳卒中 遅発性摂食嚥下障害
8 原因と病態:神経筋疾患
Chapter 1 神経筋疾患の摂食嚥下障害の出現様式による分類
Chapter 2 筋萎縮性側索硬化症(ALS)とその摂食嚥下障害
Chapter 3 患者ごとの呼吸機能と摂食嚥下障害の経時的な経過
Chapter 4 ALSの栄養管理
Chapter 5 ALSの摂食嚥下障害対策
Chapter 6 パーキンソン病(PD)の摂食嚥下障害
Chapter 7 PDの摂食嚥下障害対策
Chapter 8 Wearning─offのある場合の内服(レボドパ製剤)のタイミング
Chapter 9 Duchenne型筋ジストロフィー(DMD)の疾患概念と摂食嚥下障害
Chapter 10 DMD摂食嚥下障害対策のポイント
Chapter 11 筋強直性ジストロフィー(DM)の摂食嚥下障害
Chapter 12 DMの摂食嚥下障害対策のポイント
Chapter 13 重症筋無力症(MG)の摂食嚥下障害の特徴
Chapter 14 MGの摂食嚥下障害対策
9 頭頸部癌による嚥下障害
Chapter 1 頭頸部癌の特徴
Chapter 2 頭頸部癌による嚥下障害の特徴
Chapter 3 頭頸部癌の放射線治療
Chapter 4 放射線治療による嚥下障害の病態
Chapter 5 放射線治療による嚥下障害─急性期
Chapter 6 放射線治療による嚥下障害─晩期
Chapter 7 晩期障害による嚥下機能低下の典型例
Chapter 8 手術後の嚥下障害の特徴
Chapter 9 口腔癌の嚥下障害
Chapter 10 舌半切後の手術野
Chapter 11 遊離組織移植
Chapter 12 進行した舌癌の切除
Chapter 13 中咽頭癌の切除
Chapter 14 喉頭癌/下咽頭癌治療と嚥下障害(1)
Chapter 15 喉頭癌/下咽頭癌治療と嚥下障害(2)
Chapter 16 喉頭癌/下咽頭癌治療と嚥下障害(3)
Chapter 17 手術後嚥下障害への対応
10 原因疾患:認知症
Chapter 1 認知症の人への摂食嚥下リハビリテーションの全体像
Chapter 2 認知症(dementia,neurocognitive disorder)とは?
Chapter 3 軽度認知障害(mild cognitive impairment;MCI)とは?
Chapter 4 認知機能検査(スクリーニング検査)
Chapter 5 認知症の症状と摂食嚥下障害
Chapter 6 認知症の原因疾患および治療可能な認知症
Chapter 7 Alzheimer型認知症(Alzheimer type of dementia;ATD)
Chapter 8 Alzheimer型認知症の摂食嚥下障害
Chapter 9 血管性認知症(vascular dementia;VaD)
Chapter 10 血管性認知症の摂食嚥下障害
Chapter 11 Lewy小体型認知症(dementia with Lewy bodies;DLB)
Chapter 12 Lewy小体型認知症の摂食嚥下障害
Chapter 13 前頭側頭型認知症(frontotemporal dementia;FTD)
Chapter 14 前頭側頭型認知症の摂食嚥下障害
11 加齢と摂食嚥下機能
Chapter 1 はじめに
Chapter 2 高齢者にみられる低栄養
Chapter 3 高齢者に多い窒息事故
Chapter 4 高齢者に多い誤嚥性肺炎
Chapter 5 加齢に伴う誤嚥リスクの増加
Chapter 6 嗅覚・味覚の加齢変化
Chapter 7 歯数と咀嚼機能の加齢変化
Chapter 8 唾液腺と舌の加齢変化
Chapter 9 咽頭と喉頭の加齢変化
Chapter 10 咽頭期の加齢変化
Chapter 11 食道および食道期の加齢変化
Chapter 12 呼吸機能の加齢変化
12 摂食嚥下に影響する要因
Chapter 1 摂食嚥下に影響を及ぼすもの
Chapter 2 意識と嚥下
Chapter 3 意識レベルの評価(Japan Coma Scale:JCS)
Chapter 4 意識障害の原因
Chapter 5 薬剤の副作用
Chapter 6 摂食嚥下機能を改善する薬剤
Chapter 7 気管切開
Chapter 8 気管切開および気管カニューレの目的
Chapter 9 気管カニューレの種類
Chapter 10 気管カニューレの摂食嚥下機能への影響
Chapter 11 経鼻経管栄養チューブの摂食嚥下機能への影響
Chapter 12 経鼻経管栄養チューブの摂食嚥下機能への影響─嚥下内視鏡検査での観察例
Chapter 13 経鼻経管栄養チューブの摂食嚥下機能への影響─嚥下造影検査での観察例
13 合併症:誤嚥性肺炎・窒息・低栄養・脱水
Chapter 1 誤嚥と肺炎
Chapter 2 肺炎を起こす誤嚥
Chapter 3 肺炎の症状と診断
参考 誤嚥性肺炎と嚥下性肺炎
参考 医療・介護関連肺炎(NHCAP)
Chapter 4 発熱を認めた場合の鑑別診断
Chapter 5 直接訓練施行中の症例が発熱をきたしたら
Chapter 6 誤嚥性肺炎の予防
Chapter 7 窒息を起こす食物と場面
Chapter 8 窒息時の処置
Chapter 9 窒息が疑われた際の対応
Chapter 10 栄養の重要性
Chapter 11 脱水の危険とその把握
Chapter 12 脱水の所見と対策