SCUグリーンノート 改訂2版**中外医学社/豊田 一則/978-4-498-22869-6/9784498228696**

販売価格
5,280円(税込み)
編著
豊田 一則
出版社
中外医学社
分野
集中治療医学(ICU・CCU)

数量

電子版発売中です。(外部サイトへ移動します)

医書JP 電子版ページへ
医書JPご利用初めての方は、こちら >>>
書籍版 販売期間
2025/03/06~
JANコード
9784498228696
商品コード
9784498228696
発行 2025年3月
判型:B6変形判 366頁
ISBN 978-4-498-22869-6

【監 修】
豊田 一則(国立循環器病研究センター 副院長)

【編 集】
古賀 政利(国立循環器病研究センター脳血管内科 部長)

脳卒中の救急対応・急性期管理・早期リハビリテーションなど実践的内容を1冊で!

公益社団法人日本脳卒中協会理事長 峰松一夫先生ご推薦

ますますニーズの高まる急性期脳卒中診療体制のための必携書!データベース管理,医療経済,退院後の脳卒中医療連携などの追加,最新のガイドラインを反映し,2018年に成立した脳卒中・循環器病対策推進基本法や2025年問題にも配慮した内容にアップデート.脳卒中集中治療室で行う脳血管障害の診断と治療,管理を学ぶうえで欠かすことのできない知識をわかりやすく解説した,脳血管障害の診療に携わる神経内科医師,脳血管内科医師,脳神経外科医師,研修医,看護師や理学療法士など全てのメディカルスタッフに役立つ1冊.

【目 次】
第1章  SCUという場と人
 1.SCUの概念
  A.欧米におけるSCUの変遷
  B.わが国におけるSCUの進展
 2. 国立循環器病研究センターの脳卒中集中治療室の歴史と現状
  A.開設当初のSCU
  B.SCUとレジデント制度
  C.SCUで行われてきた臨床研究
  D.SCUの現状
 
第2章  SCUで働く多職種診療チーム
 1. SCUでの医師の役割
 2. SCUの看護
  A.疾患・治療の理解に基づいたモニタリングとケアの実践
  B.患者・家族の権利擁護と自己決定支援
  C.生活機能予後を見据えた回復支援
  D.多職種協働における調整役割を果たす
 3. 脳卒中リハビリテーション看護認定看護師とは
  A.認定看護師とは
  B.脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の育成
  C.脳卒中リハビリテーション看護認定看護師の役割
  D.看護師特定行為研修とは
 4.SCUに必要なMEと呼吸循環管理
  A.持続モニター
  B.循環管理
  C.呼吸管理
  D.長時間ビデオ脳波モニター
  E.ME機器の管理
 5. SCUでの栄養管理と嚥下回診
  A.脳卒中急性期の嚥下障害と栄養管理
  B.脳卒中後の嚥下障害
  C.嚥下障害の評価
  D.脳卒中後の嚥下障害の管理
  E.嚥下回診
 6. SCU(NCU)での周術期管理
  A.手術前(一般病棟or集中治療室)
  B.手術中(手術室)
  C.手術後(集中治療室入室後)
 7. SCUにおける急性期リハビリテーション
  A.急性期リハビリテーションの重要性
  B.リハビリテーションにおける医師,理学療法士,作業療法士,言語聴覚士の役割
  C.脳血管疾患等リハビリテーション料
  D.リハビリテーション処方
  E.急性期リハビリテーションの実際
  F.生活能力評価と自宅退院可否の決定
 8. SCUでの薬剤管理
  A.血栓溶解薬
  B.脳梗塞治療薬(抗凝固薬)
  C.脳梗塞治療薬(抗血小板薬)
  D.脳梗塞治療薬(脳保護薬)
  E.脳出血・くも膜下出血時の使用薬剤
 9. SCUのデータベース管理
  A.SCUのデータベース管理
  B.日本脳卒中データバンク
 10. SCUの診療報酬と管理加算
  A.急性期脳卒中の診療報酬
 11. SCUを取り巻く医療経済
  A.SCUの費用対効果
 
第3章  SCUと繋がる脳卒中ケアプロセス
 1. 病院到着までの流れ
  A.Detection:脳卒中発症,発見から通報まで
  B.Dispatch:救急隊出動から脳卒中の同定まで
  C.Delivery:病院選定から搬送まで
 2. ERからSCUへ
  A.脳卒中への早期治療介入の重要性
  B.ERからSCUまでの初期治療の流れ
 3. SCUと画像診断部門
  A.CT検査
  B.MRI検査
  C.RI検査(SPECT検査・PET検査)
 4. SCUにおける超音波診断
  A.頸部血管超音波検査
  B.経頭蓋超音波検査(TCCFI/TCD)
  C.心臓超音波検査(TTE/TEE)
  D.下肢静脈超音波検査
 5. SCUから一般病床へ
  A.SCUから一般病棟へ
  B.SCU退室基準
  C.継続看護の重要性
 6. 退院後の脳卒中医療連携
  A.退院後の脳卒中医療連携の重要性
  B.脳卒中医療連携の変遷と現状
  C.今後の医療連携の展望
 
第4章  SCUやSUで診療する疾患
 1.心原性脳塞栓症
  A.疫学
  B.定義
  C.心原性脳塞栓症の特徴
  D.代表的な塞栓源
  E.梗塞巣と閉塞血管の評価
  F.急性期の治療
  G.再発予防
 2. 非心原性脳梗塞
  A.非心原性脳梗塞の分類:どんな病気が含まれるか?
  B.アテロームの形成,破綻,安定化
  C.アテローム血栓性脳梗塞の血管病変の亜型と病態
  D.アテローム血栓性脳梗塞の障害血管分布
  E.BAD vs. 古典的ラクナ梗塞
  F.高血圧性細動脈硬化症とは
  G.アテローム血栓症急性期の治療
  H.アテローム血栓症慢性期の治療
  I.ラクナ梗塞再発予防
  J.BADの治療
 3. 脳出血
  A.脳出血の原因
  B.脳出血の病態
  C.脳出血の診断
  D.脳出血急性期の治療
  E.発症・再発予防
 4. 特殊な原因による脳出血
  A.概要
  B.器質的血管障害による脳出血
  C.全身性疾患による脳出血
  D.薬剤による脳出血
  E.その他
 5. くも膜下出血
  A.診断と初期管理
  B.術後管理 1.脳血管攣縮
  C.術後管理 2.ドレーン管理,頭蓋内圧管理
  D.術後管理 3.電解質異常
  E.術後管理 4.正常圧水頭症に対するシャント術
 6. 一過性脳虚血発作(TIA)
  A.定義
  B.診断
  C.脳梗塞発症リスクスコア
  D.入院適応
  E.治療
 7. 脳卒中に伴う急性症候性発作と慢性てんかん(脳卒中後てんかん)
  A.てんかん発作と脳卒中後てんかん
  B.脳卒中後てんかんの疫学
  C.脳卒中後のてんかん発作の分類,てんかん発作発症予測
  D.急性期の管理と長時間脳波モニタリング
  E.脳卒中後てんかんの治療戦略
  8. 脳卒中に伴ううつと精神症候
  A.脳卒中後うつ
 B.せん妄,意識障害
  C.局所徴候としての精神症状
  D.認知機能障害
 9. 脳卒中に伴う感染症と深部静脈血栓症
  A.感染症
  B.深部静脈血栓症(DVT)
 
第5章  SCUで行う急性期治療
 1. 急性期治療に用いられる評価尺度
  A.脳卒中症状(重症度)の評価
  B.脳梗塞の大きさ・血管再開通の評価
  C.転帰・障害の評価
  D.一過性脳虚血性発作(TIA)に関する評価
 2. 身体診察の要点
  A.一般的診察
  B.心臓・血管系の診察
  C.意識レベルの診察
  D.脳神経系の診察
  E.運動系の診察
  F.反射の診察
  G.協調運動の診察
  H.感覚系の診察
  I.高次機能の診察
 3. 静注血栓溶解療法
  A.アルテプラーゼ静注療法の有効性と安全性
  B.アルテプラーゼ静注療法の治療適応
  C.実際の診療の流れ
  D.治療中および治療後の管理
  E.機械的血栓回収療法との併用
  F.テネクテプラーゼ
 4. 急性期脳梗塞に対する血管内治療(血栓回収療法)
  A.急性期脳梗塞に対する血栓回収療法
  B.血栓回収後の注意すべき合併症や症状とその観察ポイント
  C.SCUにおける血栓回収療法後の管理
 5. 急性期抗血栓療法
  A.抗血小板療法
  B.抗凝固療法
 6. その他の急性期薬物療法
  A.脳保護療法
  B.抗浮腫療法
  C.血液希釈療法
  D.HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン)
  E.脳卒中急性期に用いるべきでない薬剤・治療法
 7. 減圧開頭術
  A.術前に施行すべきこと
  B.手術適応とエビデンス
  C.手術手技
  D.合併症
  E.症例
 8. 急性期血行再建手術
  A.頸部頸動脈病変に対する急性期血行再建術
  B.頭蓋外─頭蓋内バイパス手術
 
第6章  SCUで出会う事例 十番勝負+α
 1. 発作性心房細動による一過性脳虚血発作例,アブレーション検討
  A.症例提示
  B.考察
 2. 非弁膜症性心房細動による心原性脳塞栓症例に対する左心耳閉鎖術
  A.症例提示
  B.非弁膜症性心房細動に対する左心耳閉鎖術の適応判断
  C.経皮的左心耳閉鎖システム
  D.外科的左心耳閉鎖術
 3. 急性期再灌流療法の迅速な評価,介入を行うには
  A.症例提示
  B.総括
 4. 症候性頸動脈高度狭窄症に対する治療選択
  A.症例提示
  B.要点リスト
 5. 抗凝固薬療法中の脳出血
  A.症例提示
 6. 特殊な原因の脳出血患者
  A.症例提示
  B.硬膜動静脈瘻
 7. 内頸動脈解離による脳梗塞患者
  A.症例提示
  B.病因
  C.疫学
  D.臨床症候
  E.診断
  F.治療
 8. 大動脈解離を併発した脳梗塞患者
  A.症例提示
  B.考察
 9. 奇異性脳塞栓症を合併した卵円孔開存に対する閉鎖術
  A.症例提示
  B.潜因性脳梗塞と卵円孔開存症
 10. Vertebrobasilar dolichoectasia
  A.症例提示
  B.考察
 11.塞栓源不明脳塞栓症
  A.ESUS(embolic stroke of undetermined source)
  B.症例提示
 12.感染性心内膜炎による脳卒中例
  A.症例提示
  B.考察
 13.透析患者と脳卒中~心原性脳塞栓症の対応~
  A.症例提示
  B.総括
 
脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕の推奨度とエビデンスレベル