脳卒中理学療法の理論と技術 第5版**メジカルビュー社/原 寛美/978-4-7583-2278-2/9784758322782**

販売価格
7,700円(税込み)
編著
原 寛美
出版社
メジカルビュー社
分野
リハビリテーション技術

数量

特集
新刊
販売期間
2025/03/19~
商品コード
9784758322782
発行 2025年3月
判型:B5変型判 552頁
ISBN 978-4-7583-2278-2

編集:原 寛美 / 吉尾 雅春

エビデンスに基づく治療のために。日進月歩の脳卒中医療における最新の理論と技術を集約!

進化している脳卒中医療とリハビリテーション医学・医療の知見を収載して,『脳卒中治療ガイドライン2021〔改訂2023〕』に合わせて内容のアップデートを行った。「栄養管理」「機能的電気刺激」の項を新規に設けるとともに,一部項目を刷新,Ⅱ章「病態と治療」も最新の治療トレンドを盛り込んだ。“エビデンスに基づく治療理論を,技術として臨床に導入する”という初版からのコンセプトはそのままに,最新ガイドラインに対応する充実の第5版,脳卒中リハビリテーションに関わる医療従事者必携の一冊。

【目 次】
Ⅰ 解剖生理学の知識
  神経系の概観
   神経系の解剖学的構成
  脳・脊髄の構造と機能
   大脳
   大脳皮質
   海馬
   扁桃体
   大脳基底核
   大脳のその他の構造
   間脳
   視床
   視床上部
   視床下部
   中脳
   橋
   延髄
   小脳
   脊髄
  神経組織学
   ニューロンの基本構造
   シナプスの基本構造
   ニューロンの細胞体
   樹状突起
   軸索
   神経伝達物質
   受容体
   シナプス可塑性
  脳の血管
   はじめに
   脳血管の構造
   脳の血管:動脈
   各種脳血管:静脈
   正常変異(破格)
   脳血流量の調節
   脳血管や脳血流の評価法
   疾患との関連
   おわりに
  
Ⅱ 脳卒中の病態と治療
  脳卒中の原因と病態
   脳卒中の病型分類
   虚血性脳卒中
   脳出血
   くも膜下出血
   脳卒中のチーム医療と医療連携
  脳卒中の内科的治療
   はじめに
   脳卒中の病態
   脳卒中全般の一次予防
   脳卒中急性期とは
   脳梗塞の病型分類
   脳梗塞超急性期(発症4.5時間以内)の診療-救急外来にて
   rt-PA治療
   機械的血栓回収療法
   脳梗塞急性期の治療-急性期病院の病棟にて
   脳梗塞慢性期の治療(二次予防)-外来にて
   脳出血の内科的治療
   おわりに
  脳卒中に対する外科治療
   はじめに
   高血圧性脳内出血
   脳動脈瘤
   頭蓋内動脈解離
   脳動静脈奇形
   硬膜動静脈瘻
   虚血性脳卒中
   おわりに
  脳卒中の反復性経頭蓋磁気刺激治療rTMSとボツリヌス治療
   はじめに
   経頭蓋磁気刺激療法(TMS)とは
   経頭蓋磁気刺激療法のリハへの応用
   ボツリヌス療法(BoNT-A療法)
   おわりに
  急性期から開始する脳卒中リハビリテーションの理論とリスク管理
   はじめに
   なぜ急性期からのリハビリテーションの開始が必要なのか?
   運動麻痺回復のメカニズムに依拠したステージ理論( 3 つの回復ステージ)
   随意運動の2 つの運動制御系:外側運動制御系と内側運動制御系
   運動麻痺の回復を阻害するもの-ワーラー変性と痙縮-
   回復ステージ別のリハビリテーションプログラム
   ステージ理論に依拠したリハビリテーションプログラムを進めた症例の提示
   急性期リハビリテーションにおけるリスク管理
   Stroke Unit(SU)における早期離床効果
   早期離床の実際
   急性期脳卒中におけるベッドサイドリハビリテーション(離床)の方法
   まとめ
  脳卒中治療・リハビリテーションにおける栄養管理
   栄養管理の意義
   栄養学の基礎
   栄養状態の評価
   栄養投与の方法
   投与すべき栄養量など
   栄養管理の実際
  
Ⅲ 評価の知識
  ADLと総合評価
   脳卒中の障害構造と評価
   評価の目的
   ADL評価
   総合評価
  運動機能検査
   運動機能障害の指標
   基本動作能力および体幹を含む姿勢障害の評価
   筋緊張の評価
   関節可動域測定
   筋力検査
   運動失調の検査
   バランス検査
   移乗・移動能力評価
   Pushingの評価
   上肢機能検査
   脳卒中患者の姿勢バランスのみかた
  高次脳機能検査
   高次脳機能検査の準備
   全般性認知機能検査
   高次運動機能障害の検査
  動作(歩行)分析
   動作分析
   動作分析の基礎知識
   動作,歩行評価の実際
   まとめ
  脳画像からみた脳の障害と理学療法戦略
   はじめに
   脳画像をみる前に
   脳画像からみた脳の障害と理学療法戦略の実例
   おわりに
  
Ⅳ 理論と理学療法
  超急性期からの早期理学療法
   はじめに
   脳卒中急性期におけるER型救急医療と理学療法士の役割
   脳卒中における早期理学療法のエビデンス
   脳卒中急性期における早期離床
   運動機能障害への理学療法
   歩行障害への理学療法
   早期理学療法の実際-ERにおける脳卒中患者への理学療法士の役割
   病態別アプローチ(予後予測とリスク管理)
   離床基準と中止基準
   早期理学療法と多職種連携
   今後の展望
  回復期の理学療法で留意すべき事項
   はじめに
   最前線にいることを忘れない
   根拠をもって課題に取り組む
   チームワーカーとしての責任を全うする
   安全管理に責任をもつ
   生活に向けて具体的なアプローチを心掛ける
   おわりに
  歩行練習のすすめ方
   はじめに
   中枢神経系の変化からみた歩行練習のあり方
   歩行練習進行の主柱
   歩行に関わる機能と障害の理解
   歩行練習のエビデンス
   下肢装具の活用
   後方介助歩行の意義・目的
   KAFOからの離脱
   症例紹介
   移動手段としての歩行の再建
  ロボットを用いた理学療法
   はじめに
   歩行再建に求められる前提条件
   下肢機能に対する通常の歩行トレーニング
   リハビリテーションロボットの開発とその問題
   リハビリテーションロボットの背景理論の再構築
   現状の歩行リハビリテーションロボット
   まとめ
  脳の可塑性と運動療法
   脳損傷後の機能回復メカニズム
   脳の可塑性の手続き-動物実験から-
   脳の可塑性の手続き-ヒトを対象にした脳イメージング研究から-
   脳卒中後の運動機能回復に影響を与える要因
   脳の可塑性をもたらす運動学習プロセス
  CI療法
   CI療法とは
   CI療法の理論的背景
   CI療法の実際
   CI療法の可能性
  機能的電気刺激
   はじめに
   機能的電気神経刺激の理論
   機能的電気神経刺激療法の実際
  姿勢定位と空間認知の障害と理学療法
   空間認知と垂直および正中正面判断の障害
   半側空間無視の姿勢異常と空間認知障害
   脳卒中後の特徴的姿定位障害と空間認知-contraversive pushing(pushing)
   Lateropulsion
  小脳系の理学療法
   小脳は何をしているのか
   病態整理をするうえで必要な知識
   小脳障害の臨床症状
   小脳障害の評価
   小脳障害の理学療法
   症例提示
  ニューロリハビリテーション
   ニューロリハビリテーションの幕開け
   ニューロリハビリテーションの基盤となる理論的背景
   ニューロリハビリテーションの発展に寄与した脳機能画像分析
   ニューロリハビリテーションの概念を用いたリハビリテーションの展開
   BMIのリハビリテーション
   再生医療とリハビリテーション
   電気刺激療法
   複数の手法を用いた併用療法の実際
   ニューロリハビリテーションの今後
  脳卒中の嚥下理学療法
   脳卒中と摂食嚥下障害
   摂食嚥下とは
   摂食嚥下障害の理学療法評価
   摂食嚥下障害の理学療法
  脳卒中後痙縮のメカニズムと治療
   はじめに
   痙縮の定義
   痙縮の疫学
   痙縮の発生メカニズム
   痙縮の病態
   痙性運動障害
   痙縮の評価
   痙縮の治療
   痙縮に対する理学療法の実践
  脳卒中後の物理療法
   電気刺激療法
   脳卒中後運動障害の病態
   上肢に対する電気刺激療法
   下肢に対する電気刺激療法
   振動刺激療法