リウマチ・膠原病診療フロンティア**金芳堂/森信 暁雄/978-4-7653-2049-8/9784765320498**

販売価格
5,720円(税込み)
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基礎と臨床をつなぐ13章
編著
森信 暁雄
出版社
金芳堂
分野
膠原病・リウマチ

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特集
新刊
書籍版 販売期間
2025/04/01~
JANコード
9784765320498
商品コード
9784765320498
発行 2025年4月
判型:A5判 250頁
ISBN 978-4-7653-2049-8

【監 修】
森信 暁雄(京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科 教授)

【編 著】
吉田 常恭(京都大学医学部附属病院 免疫・膠原病内科)

リウマチ・膠原病の臨床×免疫学の最前線へ

本書は、リウマチ・膠原病疾患に関して、「関節リウマチ」「巨細胞性動脈炎・高安動脈炎」「全身性エリテマトーデス」「抗リン脂質抗体症候群」「シェーグレン症候群」「全身性強皮症」「皮膚筋炎・多発筋炎」「ANCA関連血管炎」「ベーチェット病(ベーチェット症候群)」「成人Still病」「脊椎関節炎」「IgG4関連疾患」「免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象」を中心とした13章立てとなっており、まさに診断でリウマチ・膠原病が頭に浮かぶ医師・レジデント向けの参考書になっています。

リウマチ・膠原病領域の各専門家の視点を共有することによって、疾患や治療に関しての疑問が解決し、その裏付けとなるエビデンスも知ることができるので、自信を持って診療にあたれるようになります。タイトルの「フロンティア=未開の地を切り開いていく」という名の通り、研究をしているからこそ見える景色をお伝えします!

【目 次】
第1章 関節リウマチ
 01 イムノミクス解析が切り開く病態と治療戦略
   はじめに
   RA発症の免疫応答の機序の解明
   RAのprecision medicineへ向けて
   おわりに
 02 液性・細胞性免疫の要点
   はじめに
   関節リウマチにおける自己抗体の性質
   自己抗体産生に関わる環境要因と遺伝的要因
   自己抗体の病態への関与
   RFの新たな産生機序
   細胞性免疫の寄与
   関節リウマチの治療と予防
   おわりに
   
第2章 巨細胞性動脈炎・高安動脈炎
   はじめに
   GCAの病態
   GCAの病態における近年のトピックス
   GCAの発症に関与する抗原
   GCAとTAKの病態生理における類似点と相違点
   大型血管炎に対する治療のエビデンス
   大型血管炎に期待される新規治療法
   おわりに
   
第3章 全身性エリテマトーデス
 01 全身性エリテマトーデスにおける免疫異常の概略
   はじめに
   SLEのオーバービュー
   SLEにおける自然免疫の異常
   SLEにおける獲得免疫の異常
   SLEの病態から考える治療標的
   おわりに
 02 全身性エリテマトーデスにおける細胞内代謝の病態関与
   はじめに
   全身性エリテマトーデス(SLE)の病態
   全身性エリテマトーデスにおける細胞内代謝の役割
   おわりに
   
第4章 抗リン脂質抗体症候群
   はじめに
   抗リン脂質抗体の病原性と血栓症・妊娠合併症発症のメカニズム
   凝固・線溶系への影響
   補体経路の活性化
   好中球細胞外トラップ(Neutrophil Extracellular Traps:NETs)
   β2GPI/HLAクラスⅡ複合体に対するネオセルフ抗体
   治療
   新たな治療候補
   おわりに
   
第5章 シェーグレン症候群
 01 唾液腺病変の病態を中心に
   はじめに
   SSの疫学
   SSの腺内(腺型)症状
   SSの病因・病態
   おわりに
 02 唾液腺外病変を中心に
   はじめに
   SSにおける腺外病変(extra-glandular form)
   新規治療法に向けて
   おわりに
   
第6章 全身性強皮症
 01 全般的病態、新規治療の可能性(特にPAHとILD)
   はじめに
   SScの全般的な病態
   SSc-ILDの病態
   SSc-PAHの病態
   現在の治療
   今後期待される治療
   おわりに
 02 全身性強皮症の動物モデルからわかること
   はじめに
   SScモデルマウスの紹介
   誘導モデル
   自然発症モデル
   研究論文に使用されている強皮症マウスモデルの頻度
   全身性強皮症の病態理解と新規治療標的-マウスモデルを用いた研究を交えて-
   おわりに
   
第7章 皮膚筋炎・多発筋炎
 01 MDA5抗体陽性皮膚筋炎(筋無症候性皮膚筋炎)
   はじめに
   MDA5の役割と病原性
   抗MDA5抗体の産生機序と病原性
   MDA5-CADMの要因
   MDA5-CADMの病態
   MDA5-CADMとSARS-CoV-2の類似性と相違
   MDA5-CADMのマウスモデル
   MDA5-CADMの治療選択
   おわりに
 02 筋炎特異自己抗体と自己抗体特異的マウスモデルの設立
   はじめに
   MSAsとIIMsの関連性
   DM/PM病態を反映したモデルマウス
   おわりに
 03 多発性筋炎・免疫介在性壊死性筋症ほか
   はじめに
   IIMにおける筋傷害機序
   プログラムされたネクローシスと筋細胞の細胞死研究
   おわりに ~ネクロトーシスの治療はIIMの新規治療標的となるか
   
第8章 ANCA関連血管炎
 01 活動性・臓器障害のバイオマーカー、モデルマウスを中心に
   はじめに
   ANCAの病原性(臨床的根拠)とエピトープ解析
   ANCAの病原性に関する動物モデル
   動物モデルから新規治療薬の開発
   AAVにおける疾患活動性・再燃予測マーカー
   おわりに
 02 病態:細胞性免疫を中心に
   はじめに
   免疫細胞動態異常の概要
   病態形成仮説
   治療標的となる免疫応答
   EGPAの特殊性
   おわりに
   
第9章 ベーチェット病(ベーチェット症候群)
   はじめに
   ベーチェット病の病態生理
   ベーチェット病治療薬の機序
   ベーチェット病の動物モデル
   おわりに
   
第10章 成人Still病
 01 サイトカインストーム・補体を中心に
   はじめに
   成人Still病の臨床 診断と合併症
   AOSDの病態
   成人Still病の治療
   おわりに
 02 細胞性免疫を中心に
   はじめに
   ASDの病態形成の全体像
   ASDにおける単球/マクロファージの活性化メカニズム
   おわりに
   
第11章 脊椎関節炎
   はじめに
   SpAの診断と分類基準の関係
   HLA-B27やその他の遺伝子変異とSpAの病態生理
   腸管dysbiosisおよびIBDとSpAの関係
   メカニカルストレスと付着部炎のメカニズム
   Type3 immunityとSpA
   病態生理に基づいたSpAの治療戦略
   おわりに
   
第12章 IgG4関連疾患
   はじめに
   IgG4陽性形質細胞の分化増殖メカニズム
   炎症と線維化のメカニズム
   病態を踏まえた今後の治療展望
   おわりに
   
第13章 免疫チェックポイント阻害薬の免疫関連有害事象
   はじめに
   がんの成り立ち
   免疫チェックポイント阻害薬の位置付け
   免疫チェックポイント阻害薬の作用機序
   免疫関連有害事象
   irAE診療における基本的な考え方
   irAEは自己免疫疾患と似て非なるものか
   irAE心筋炎、筋炎、重症筋無力症
   irAEのモデルマウス
   おわりに ~irAE診療の取り組み