精神医学マイテキスト 第3版**金芳堂/武田 雅俊/978-4-7653-2083-2/9784765320832**

販売価格
3,960円(税込み)
編著
武田 雅俊
出版社
金芳堂
分野
精神医学

数量

特集
新刊
販売期間
2026/03/02~
商品コード
9784765320832
発行 2026年3月
判型:B5判 281頁
ISBN 978-4-7653-2083-2

【監 修】
武田 雅俊(和泉大学 学長・大阪大学 名誉教授)

【編 集】
武田 雅俊(和泉大学 学長・大阪大学 名誉教授)
西川 隆(大阪府立大学 名誉教授・奈良学園大学 名誉教授)
中尾 和久(甲南女子大学 心理学部 教授)

「精神医学って難しそう…」 そう思うあなたにこそ、読んでほしい。

「精神医学は難しい」――初学者の多くが抱くこの実感は、精神医学が「科学的な合理性」と「人間への深い共感」の両方を同時に求める学問だからに他なりません。

本書は、2027年から国内適用が予定される国際疾病分類第11版(ICD-11)に対応した最新の教科書であるとともに、この「精神医学の難しさ」に正面から向き合った一冊です。看護師、心理職、リハビリテーション専門職、福祉・介護職など、チーム医療を支えるすべてのメディカルスタッフや初学者に向けて、最新の「精神・行動・神経発達の疾患」を体系的に解説。確かな科学的知識はもちろん、患者さんへの「共感」を育む視点を重視しました。

執筆陣は、臨床と教育の第一線で豊富な経験を持ち、「患者を診ずして書かれた部分は一つもない」という言葉通り、現場のリアリティに即した実践的な記述が随所に盛り込まれています。「患者は師」という理念のもと、これから現場に立つ皆様が、患者さんの良き理解者として、そしてチーム医療の要として成長するための「確かな道しるべ」となる一冊です。

【目 次】
1章 序論―ヒューマニズムとしての精神医学
  1 精神医学の重要性
  2 精神医学の方法と基本的態度
  3 精神医療・医学の歴史
  4 精神医学の諸分野
  
2章 精神症候学
  1 精神機能の諸要素
  2 意識の異常
  3 知覚の異常
  4 言語・行動の異常
  5 記憶の異常
  6 知能の異常
  7 見当識の異常
  8 思考の異常
  9 気分、感情、情動の障害
  10 意欲の異常
  11 自我意識の異常
  12 状態像、症候群
  
3章 脳局在症候
  1 脳局在症候(巣症状)(神経心理症候)
  2 失語(aphasia)
  3 失認(agnosia)
  4 失行(apraxia)
  5 記憶障害
  6 前頭葉機能障害、遂行機能障害
  7 社会的行動障害、意欲障害、情動障害
  
4章 精神疾患の分類
  1 精神疾患分類の特殊性
  2 身体病理と精神病理
  3 ICDとDSM
  4 診断の信頼性
  5 診断の妥当性
  6 批判と今後の課題
  7 まとめ
  
5章 検査
(1)心理検査
  1 心理検査とその目的
  2 心理検査実施における留意点
  3 心理検査の種類
  4 知能検査・認知機能検査
  5 神経心理学的検査
  6 人格検査(パーソナリティ/性格検査)
  7 精神症状評価尺度
  8 発達検査
  9 心理検査における多職種連携
(2)生理学的検査
  1 生理学手検査とは
  2 脳波(EEG)
  3 睡眠ポリグラフ検査(PSG)
  4 誘発電位・事象関連電位・脳磁図
(3)画像検査
  1 画像検査の種類と目的
  2 脳形態画像検査
  3 脳機能画像検査
  
6章 神経発達症
  1 知的発達症
  2 発達性言語症
  3 自閉スペクトラム症(ASD)
  4 発達性学習症
  5 発達性運動協調症
  6 注意欠如・多動症(ADHD)
  7 常同運動症
  8 チック症
  
7章 統合失調症とカタトニア
Ⅰ.統合失調症
  1 統合失調症(シゾフレニー)の歴史的背景
  2 疫学
  3 発症要因
  4 診断基準
  5 臨床症状
  6 経過と長期予後
  7 治療
Ⅱ.関連疾患
Ⅲ.カタトニア
  
8章 気分症
  1 気分症とは
  2 歴史
  3 気分症の分類
  4 疫学
  5 症状と状態像
  6 病因と危険因子
  7 診断と鑑別診断
  8 経過予後
  9 治療
  10 今後の課題
  
9章 不安・恐怖関連症と強迫症
  1 神経症(旧称)の概要
  2 不安症群
  3 強迫症または関連症群
  
10章 ストレス特異的関連症
  1 はじめに
  2 心的外傷後ストレス症(PTSD)
  3 複雑性心的外傷後ストレス症(CPTSD)
  4 遷延性悲嘆症(PGD)
  5 適応反応症(AD)
  6 反応性アタッチメント症(RAD)
  7 脱抑制性対人交流症(DSED)
  
11章 解離症
  1 概要と歴史
  2 解離症の分類と診断基準
  3 病因
  4 鑑別診断
  5 治療
  
12章 食行動症・摂食症と排泄症
  1 摂食や排泄をめぐって展開する精神の疾患
  2 摂食症群
  3 神経性やせ症(anorexia nervosa)
  4 神経性過食症(bulimia nervosa)
  5 その他の摂食症群の疾患
  6 排泄症群
  7 治療
  
13章 身体的苦痛症・身体的体験症
  1 身体的苦痛症の概念
  2 疫学
  3 鑑別
  4 治療
  5 身体完全性違和
  6 心気症
  7 解離性神経学的症状症
  8 他に分類される障害または疾患に影響を及ぼす心理的または行動上の要因
  
14章 物質使用症・嗜癖行動症
  1 酒は百薬の長
  2 健全な飲酒
  3 病的な飲酒
  4 アルコール依存症者の心理
  5 薬物としてのアルコール摂取
  6 離脱症状
  7 治療
  8 アルコール以外の薬物依存
  9 嗜癖行動
  
15章 衝動制御症と秩序破壊的・非社会的行動症
  1 衝動制御症候群
  2 秩序破壊的または非社会的行動症候群
  
16章 パーソナリティ症、パラフィリア症、作為症と詐病
  1 パーソナリティ症とは
  2 パーソナリティ症の分類
  3 疫学
  4 病因
  5 経過
  6 依存症
  7 診断
  8 診断上の留意点
  9 防衛機制
  10 臨床上の困難
  11 主な治療法
  12 パラフィリア症とは
  13 作為症と詐病
  
17章 認知症と他の神経認知障害
  1 認知症の背景(総論)
  2 各論
  
18章 症状性を含む器質性精神疾患
  1 身体と精神(こころ)の相互作用を理解するために
  2 なぜ身体不調は精神不調を引き起こし、精神不調は身体不調を引き起こすのか?
  3 様々な身体疾患によって生じる精神不調
  4 評価と鑑別に重要なポイント
  5 代表的な精神症状
  
19章 睡眠・覚醒障害
  1 精神医学と睡眠・覚醒障害
  2 睡眠・覚醒障害の診療における主訴と問診
  3 睡眠評価のための代表的な検査法
  4 不眠症状を呈する疾患
  5 過眠症状を呈する疾患
  6 生体時計の乱れが原因となる疾患
  7 睡眠中に異常行動が生じる疾患
  
20章 てんかん
  1 てんかんとは
  2 てんかんの分類
  3 てんかんの発作
  4 てんかんと精神症状・併存症
  5 診断のための観察ポイント
  6 てんかん患者の心理社会的問題
  7 てんかんに伴う社会的な問題
  8 てんかんの治療と看護
  9 てんかんの包括的治療
  
21章 治療
(1)身体的治療
  1 身体的治療とは
  2 薬物療法
  3 電気けいれん療法(ECT)
(2)精神療法
  1 精神療法とは
  2 理論、実践、治療効果研究、実験
  3 小精神療法ないし支持的精神療法
  4 意識変容・体験的精神療法
  5 洞察的精神療法
  6 指示的・訓練的精神療法
  7 家族療法
  8 リハビリテーション
  9 東洋的治療
  10 その他
  
22章 法律と制度
  1 法と人権におけるコンフリクト
  2 精神保健福祉行政の歴史
  3 改正精神保健福祉法(令和4年)に至る経緯
  4 精神保健福祉法(令和4年改正)の概要
  5 入院形態および通報制度について
  6 虐待通報制度(新設)(精神保健福祉法第40条の2~8)
  7 医療観察法(医療観察制度)について
  8 障害者総合支援法について