クラウンブリッジ補綴学 第7版**医歯薬出版/小川 匠/978-4-263-45702-3/9784263457023**
発行 2026年3月
判型:B5判 408頁
ISBN 978-4-263-45702-3
編:小川 匠 / 木本 克彦 / 近藤 尚知 / 澤瀬 隆 / 松香 芳三
●正誤表・訂正
理論と臨床の進歩を取り入れたクラウンブリッジ補綴学テキストの決定版.最新の内容を盛り込み,改訂!
【目 次】
第1編 総論
第1章 クラウンブリッジ補綴学総論
I クラウンブリッジ補綴学とは
A クラウンブリッジ補綴学の定義
B クラウンブリッジ治療の目的と意義
1.目的
2.意義
C クラウンブリッジ治療の歴史
D クラウンブリッジ治療の利点と欠点
1.クラウンブリッジ治療の利点
2.クラウンブリッジ治療の欠点
II 補綴歯科治療のEBM
A EBM
B 臨床研究のデザインとエビデンスレベル
C 補綴装置の生存率
1.クラウンブリッジの生存率
2.可撤性義歯の生存率
3.インプラント体の生存率
D クラウンブリッジ治療の失敗の原因とリスクファクター
III 咬合・歯周組織の正常像と咬合異常・咀嚼障害
A 咬合の原則
1.咀嚼筋
2.顎関節
3.下顎位
4.下顎運動
5.咬合
B クラウンブリッジ治療と歯周組織
1.クラウンブリッジ治療で理解しておくべき歯周組織の構造
2.クラウンブリッジ治療における歯周組織への配慮
3.歯周治療とクラウンブリッジ治療
C 咬合異常・咀嚼障害の病因と病態
1.歯質欠損
2.歯の欠損
3.主要症候
D 顎口腔機能障害
1.咀嚼障害
2.摂食嚥下障害
3.口腔機能低下症
4.顎関節症
IV 診察・検査・診断と治療計画の立案
A 医療面接と診察
1.医療面接と病歴の聴取
2.診察
B 検査
1.口腔検査
2.咬合検査
3.機能検査
4.口腔機能低下症の検査
5.模型検査
6.エックス線検査
C 医療面接,診察,検査に対する評価
1.全身状態の評価
2.顎口腔系の評価
D 補綴診断と診断名の考え方
E 患者/問題中心の医療システム(POS)に基づいた問題中心の診療録(POMR)
1.基礎データの収集
2.プロブレムリストの作成
3.初期治療計画
4.経過記録
F 治療計画の立案
V 医療安全と感染対策
A クラウンブリッジ治療における医療安全
1.医療安全の重要性
2.クラウンブリッジ治療における医療安全の基本概念
3.誤飲・誤嚥への対応
4.クラウンおよび築造体の除去にかかわるリスク
B クラウンブリッジ治療における院内感染対策
1.感染対策の基本
2.クラウンブリッジ治療における感染対策
VI クラウンブリッジの要件
A 生物学的要件
1.支台歯の歯質に対して
2.歯髄に対して
3.歯周組織に対して
4.舌,口唇,頬粘膜に対して
5.咀嚼筋,顎関節に対して
6.感覚について
7.自浄性,清掃性
B 機能的要件
C 力学的要件
D 審美的要件
E 材料学的要件
VII クラウンの種類
A 全部被覆冠
1.全部金属冠
2.レジン前装冠
3.陶材焼付冠
4.オールセラミッククラウン
5.ハイブリッド型コンポジットレジンクラウン(レジンジャケットクラウンを含む)
6.PEEKクラウン
B 部分被覆冠
1.3/4クラウン,4/5クラウン,7/8クラウン
2.ピンレッジ
3.プロキシマルハーフクラウン
4.アンレー
5.ラミネートベニア
C 歯冠継続歯
1.ポストクラウン
2.エンドクラウン
D 口腔インプラント支台のクラウン
1.スクリュー固定式上部構造
2.セメント固定式上部構造
VIII ブリッジの種類
A ブリッジの臨床的意義
B ブリッジの構成要素
1.支台装置
2.ポンティック
3.連結部
C ブリッジの適応症
D ブリッジの連結法
1.固定性連結
2.半固定性連結
3.可撤性連結
E ブリッジの種類
1.固定性ブリッジ
1)全部被覆冠/部分被覆冠支台装置のブリッジ(従来型固定性ブリッジ)
2)接着ブリッジ
3)口腔インプラント支台のクラウンブリッジ
2.半固定性ブリッジ
3.可撤性ブリッジ
IX ブリッジの設計
A 支台歯の負担能力
1.歯周病学的見地
2.歯内療法学的見地
3.歯科補綴学的見地
B 欠損歯数と支台歯数
1.欠損歯数と支台歯数のバランス
2.欠損形態
C 支台装置の選択
D 咬合と咬合圧負担
E クラウンの連結
F ポンティックの種類と基底面形態
1.ポンティックに求められる要件
2.材料による分類
3.基底面形態による分類
4.欠損部位によるポンティックの選択
G ブリッジの連結法
1.連結部の要件
2.連結法の種類
H 延長ブリッジ
I 材料の選択
X クラウンブリッジ治療の流れ(ロストワックス法)
第2編 各論
第2章 臨床操作
I インフォームドコンセント
A インフォームドコンセントの基本理念
B インフォームドコンセントの成立要件
1.患者の同意能力
2.患者への十分な説明
3.医療従事者の説明に対する患者の理解
4.患者の自発的な同意
II 補綴前処置
A 予防的処置
B 外科的処置
1.抜歯
2.歯根尖切除術
3.歯根分割抜去術(ヘミセクション,トライセクション)
4.歯根分離(ルートセパレーション)
5.歯の移植
6.歯の再植
7.小帯切除術
8.顎堤形成術
9.歯冠長延長術
10.歯肉整形術
C 保存的処置
1.歯内療法
2.歯周治療
D 矯正的処置
1.整直(アップライティング)
2.正中離開の修正
3.歯根挺出術(ルートエクストルージョン)
4.歯根の近接に対する処置
E 補綴的処置
1.術前の咬合調整
2.補綴装置の除去
3.挺出歯の処置
4.可撤性の暫間補綴装置(暫間義歯)
5.固定性の暫間補綴装置(シェルクラウン)
III 支台歯形成
A 支台歯形成の目的と原則
1.概説
2.支台歯形成と器具
3.支台歯形態
B 全部金属冠のための支台歯形成
1.咬合面形態
2.軸面形態
3.辺縁形態
C 前装冠のための支台歯形成
1.切縁・咬合面形態
2.軸面形態
3.辺縁形態
D ロストワックス法で製作されるオールセラミッククラウン,ハイブリッド型コンポジットレジンクラウンのための支台歯形成
1.切縁・咬合面形態
2.軸面形態
3.辺縁形態
E CAD/CAM法で製作されるクラウンのための支台歯形成
1.咬合面形態,軸面形態
2.辺縁形態
F PEEKクラウンのための支台歯形成
1.咬合面形態
2.軸面形態
3.辺縁形態
G 部分被覆冠のための支台歯形成
1.3/4クラウン
2.4/5クラウン
3.ピンレッジ
4.プロキシマルハーフクラウン
5.アンレー
6.ラミネートベニア
7.接着ブリッジの支台装置
H ポストクラウンのための支台歯形成
I エンドクラウンのための支台歯形成
1.辺縁形態
2.髄室部形態
J ブリッジのための支台歯形成
IV 支台築造(小川 匠,中村善治)
A 定義と臨床的意義
B 支台築造の適応症
C 支台築造の前処置
D 築造窩洞形成
E 直接法
1.成形充填材による支台築造
2.支台築造用コンポジットレジンによる支台築造
3.既製ポストを併用した支台築造用コンポジットレジンによる支台築造
F 間接法
1.鋳造体による支台築造
2.支台築造用コンポジットレジン築造体による支台築造
3.既製ポストを併用した支台築造用コンポジットレジン築造体による支台築造
G 支台築造後に装着するクラウンへの配慮
V 印象採得
A 印象材の種類
1.シリコーンゴム印象材
2.ハイドロコロイド印象材
B 印象用器材
1.印象用トレー
2.シリンジ
3.スクリューバー,レンツロ(R)
4.コンディショナー
C 印象採得の前準備
1.歯肉の健全化(歯肉のコントロール)
2.歯肉圧排
3.ブロックアウト
D 印象法の種類
1.単一印象法
2.連合印象法
3.個歯トレー印象法
4.咬合印象法
5.光学印象法(デジタルインプレッション)
E ブリッジのための印象採得
F 印象の処理
VI プロビジョナルレストレーション
A 臨床的意義
B 種類
C 製作方法
1.直接法
2.間接法
D 試適
E 仮着用セメントの要件と種類
1.ユージノール系セメント
2.非ユージノール系セメント
3.カルボン酸系セメント
4.レジン系セメント
VII 顎間関係の記録(咬合採得)
A 咬合関係の決定と記録
1.咬頭嵌合位の決定
2.咬頭嵌合位の記録
B 頭蓋に対する上顎歯列の三次元的位置関係の記録
1.基準点
2.フェイスボウトランスファー
C 咬合器の顆路を決定するための下顎運動記録
1.チェックバイト法
2.パントグラフ法
D ブリッジのための咬合採得
1.残存歯列の咬合接触により安定した咬頭嵌合位が維持され,上下顎歯列模型のみでの再現が容易な場合
2.欠損歯数が多く,残存歯列の接触だけでは咬頭嵌合位が不安定な場合
3.残存歯列による咬合接触が少なく,上下顎歯列の関係を新たに設定する必要がある場合
VIII 患者情報の記録と伝達
A 患者情報の記録
1.歯冠色調の選択方法
2.形態,機能
B 患者情報の伝達
1.歯科技工指示書の記載と歯科技工士とのコミュニケーション
2.色調
3.形態と機能
第3章 技工操作
I 作業用模型の製作
A 構成と要件
1.作業用模型の構成
2.作業用模型の要件
B 模型材の種類
1.石膏系模型材
2.レジン系模型材
C 作業用模型の種類と関連器具
1.歯型可撤式作業用模型
2.副歯型式作業用模型
3.歯型固着式作業用模型
D 歯型の修正
II 咬合器装着
A 咬合器の種類と選択
1.下顎運動の再現性による分類
2.咬合器の選択基準
B 咬合器装着
1.上顎模型の装着
2.下顎模型の装着
C 咬合器の調節
1.顆路角の調節
2.切歯路傾斜角の調節
III ロストワックス法(全部金属冠の製作)
A ワックスアップ(ワックスパターン形成)
1.ワックスパターンの要件
2.インレーワックスの種類と取り扱い
3.ワックスアップの種類
4.ワックスアップの手順(盛り上げ法)
B 埋没・鋳造・熱処理
1.埋没材の種類
2.埋没法
3.(歯科)鋳造用金属
4.鋳造収縮の補償
5.鋳造欠陥
6.鋳造後処理
7.熱処理
C 研磨
1.意義と目的
2.研磨方法
3.機械的研磨の手順
4.研磨後の処理
IV CAD/CAM法
A CAD/CAM法によるクラウンブリッジの製作法(ロストワックス法との比較)
1.技工用スキャナーを用いるCAD/CAM法
2.口腔内スキャナーを用いるCAD/CAM法
B 光学印象法
C CAD(設計)
D CAM(機械加工)
1.切削法
2.積層造形法
E CAD/CAM法の利点と欠点
1.作業工程の簡略化と作業時間の短縮
2.均質なクラウンブリッジの製作
3.設計および加工工程の再現性・標準化
4.デジタルデータの保存と再利用
5.ろう付け,溶接が不可能
F CAD/CAM法で用いられる加工用材料
1.レジン系材料
2.セラミック系材料
3.金属材料(チタン)
4.ワックス
G CAD/CAM法によるクラウンブリッジ製作時の注意点
1.支台歯形成時
2.光学咬合採得時
3.フィニッシュライン設定時
4.材料の特性
5.切削加工時
6.試適時
7.データ管理
V レジン前装冠の製作
A 製作法
1.メタルコーピングの製作
2.接着のための前処理と前装用レジンの築盛
3.前装用レジンの重合
4.仕上げ・研磨
B レジンと金属の結合様式
VI 陶材焼付冠の製作
A 製作法
1.メタルコーピングの設計
2.メタルコーピングの前処理
3.陶材の築盛および焼成
4.グレージングおよびステイニング
B 陶材と金属の結合様式
1.焼付用陶材
2.焼付用金属
3.金属と陶材の結合機序
VII オールセラミッククラウンの製作
A オールセラミッククラウンの種類
B 製作法
1.耐火模型法
2.ロストワックス法
3.CAD/CAM法
C ラミネートベニア
VIII ハイブリッド型コンポジットレジンクラウンの製作
A ハイブリッド型コンポジットレジンの種類
1.ハイブリッド型コンポジットレジンペースト(築盛法)
2.ハイブリッド型コンポジットレジンブロック(CAD/CAM法)
B 製作法
1.築盛法
2.CAD/CAM法
IX ブリッジの製作
A 全部金属ブリッジおよび前装ブリッジの製作法
1.ワンピースキャスト法(一塊鋳造法)
2.ろう付け法
3.陶材焼付ブリッジにおけるろう付け法
4.溶接法
5.鋳接法
B オールセラミックブリッジ(ジルコニアブリッジ)の製作法
1.陶材焼付ジルコニアブリッジの製作法
2.モノリシックジルコニアブリッジの製作法
C ファイバー強化型コンポジットレジンブリッジの製作法
1.ファイバーコーピングの製作
2.ファイバーフレームの製作
3.ファイバーコーピングとファイバーフレームの連結
4.ハイブリッド型コンポジットレジンの築盛・重合・形態修正・研磨
X 接着ブリッジの製作
A デザイン(設計)
1.支台歯形成の一般原則
2.前歯接着ブリッジ
3.接着延長ブリッジ
4.臼歯接着ブリッジ
B 製作法
1.支台装置のデザインの決定
2.前歯接着ブリッジ
3.臼歯接着ブリッジ
第4章 装着と術後管理
I 口腔内試適と装着
A 試適
1.口腔内試適前の点検と誤飲・誤嚥の予防
2.隣接面関係の調整
3.適合状態の確認
4.咬合調整
B 仮着
C 合着と接着
1.合着とは
2.合着用セメントの種類と維持機構
D セメントの種類
1.グラスアイオノマーセメント
2.レジン添加型グラスアイオノマーセメント
3.接着性レジンセメント
4.リン酸亜鉛セメント
5.ポリカルボキシレートセメント
6.酸化亜鉛ユージノールセメント
E 材料別の装着法
II 術後管理(メインテナンス)
A 術後管理(メインテナンス)の重要性
B クラウンブリッジにおけるプラークコントロール
1.クラウンブリッジの材料に応じたメインテナンス時の注意点
2.口腔清掃時に注意を要する部位と清掃方法
C ホームケア
1.歯ブラシ
2.タフトブラシ
3.歯間ブラシ
4.デンタルフロス
5.スポンジ付きデンタルフロス
6.電動歯ブラシ
D プロフェッショナルケア
1.リコール
2.クラウンブリッジに関連する定期検査とその項目
3.PMTC
E インプラントの術後管理
1.プラークコントロール(インプラント周囲炎の予防)
2.上部構造のトラブルの予防
III 装着後に発生する問題とその対応
A 支台装置
1.脱離
2.破損
3.咬耗・摩耗
B 支台歯
1.二次齲蝕
2.歯根破折
3.アバットメントスクリューの破折,インプラント体の破折
C 歯周組織,インプラント周囲組織
1.辺縁歯肉の退縮
2.歯周病の著しい進行
3.インプラント周囲炎
D 残存歯列(咬耗)
第5章 口腔内装置(オーラルアプライアンス)
A 口腔内装置とは
B 顎関節症治療用口腔内装置(スタビリゼーションアプライアンス)
1.特徴
2.製作法
3.患者指導,使用上の注意
C 閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)治療用口腔内装置(スリープアプライアンス)
1.閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の病態
2.閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)の検査と治療
3.特徴
4.製作法
5.患者指導,使用上の注意
D 睡眠時ブラキシズムに対する口腔内装置(ナイトガード)
1.特徴
2.製作法
3.患者指導,使用上の注意
E スポーツ用口腔内装置(スポーツマウスガード)
1.特徴
2.製作法
3.患者指導,使用上の注意
第6章 口腔顔面痛・顎関節症
A 口腔顔面痛・顎関節症・非歯原性歯痛の病態と病因
1.顎関節症の病態
2.病因
B 口腔顔面痛・顎関節症の検査
C 口腔顔面痛・顎関節症に対する治療
1.生活指導および習癖の改善
2.理学療法
3.薬物療法
4.口腔内装置(オーラルアプライアンス)
5.咬合治療
6.外科的療法
7.心身医学・精神医学的な対応
D 口腔顔面痛・顎関節症に対する補綴歯科治療
1.口腔内装置
2.咬合調整
第7章 高齢者・要介護者・障害者におけるクラウンブリッジ治療と訪問診療
A オーラルフレイルおよび口腔機能低下症への対応
1.超高齢社会における歯科の役割
2.口腔機能の低下
3.高齢者における歯科疾患と口腔内状態
4.クラウンブリッジ治療における注意事項
B 後期高齢者ならびに要介護高齢者や障害者への対応
1.老化による口腔機能の変化
2.医療・介護チーム内での情報共有
3.歯科治療における配慮
コラム1 中心位とは何か
コラム2 POSとDOS(澤瀬 隆)
コラム3 分割築造
コラム4 漏斗状根管への対応
コラム5 陶材焼付冠とレジン前装冠の結合様式の違い
覚えておくべき英語表記
参考文献