カニでもわかる水・電解質 第2版**中外医学社/長澤 将/978-4-498-12389-2/9784498123892**

販売価格
3,740円(税込み)
編著
長澤 将
出版社
中外医学社
分野
腎臓

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書籍版 販売期間
2025/06/18~
JANコード
9784498123892
商品コード
9784498123892
発行 2025年6月
判型:A5判 200頁
ISBN 978-4-498-12389-2
一生使える「水・電解質」の知識を手に入れよう!

水・電解質を正しく理解するためには、難しい理論はさておき「細胞内液と外液の比率」「ブドウ糖を100mL点滴すると体内でどのように分布するか」といった基本的なことがわかっていなければ臨床での活用は出来ません。本書では、難解な理論解説は別の書籍に譲り、絶対に知っておかなければならない必須知識と診療上のアプローチについて、ナビゲーターのカニ助、カニ子とともに易しく解説します。第2版では、新たな論文や薬剤など最新知見も追加してさらにアップデートしました!

【目 次】
1章 水・電解質を考える前に
 1 水・電解質は腎臓に任せておけ!
   ありがたきオーベンの言葉であり真理
 2 体液量異常とNa異常を混同しない
   別々にとらえるのが病態把握の近道
 3 なぜ水・電解質が苦手な人が多いのか
   あなたの立ち位置のレベル診断
 4 自由水=真水です
   「自由水」という言葉があなたを混乱させる
 5 まずは尿を採ろう
   尿検査なしで補液なんて、怖くてできません
 6 Naと浸透圧
   「Na=120 mEq/L、uOsm=400 mOsm/kgH2O」のどこがヘン?
  
2章 体液量をしっかり把握しよう
 1 TBW、ICF、ECF
   定義をきちんといえますか?
 2 ECFの分布
   間質:血管内=3:1
 3 基本は体重だ!
   家でも測れる大事なパラメタ
 4 体液量減少の臨床的サイン
   Volume DepletionとDehydration
 5 体液量増加の臨床的サイン
   いろいろな要素を組み合わせて判断
 6 次は補液メニュー
   生食と5%ブドウ糖液だけで組み立ててみよう
 7 1号液と3号液
   これまで意識したことありますか?
 8 リンゲル液のありがたみ
   乳酸リンゲルと酢酸リンゲル
 9 難しい補液とは
   Outをコントロールできない病態の補液
 10 アルブミン製剤の使い途
   血管内ボリュームがほしいときの手
 11 体液量過剰のマネージメント
   利尿薬の使いどき、緊急透析のタイミング
  
3章 Na異常に強くなろう
 1 低Na血症
   Na異常はNaとH2Oのバランスの問題だ
 2 低張性脱水と高張性脱水
   要は体液量とNa異常の組み合わせ
 3 まずは体液量を判断しよう
   臨床医のアルファでありオメガ
 4 低Na血症の臨床症状
   臨床で最も多く出会う電解質異常
 5 低張性脱水のマネージメント
   安易な輸液はNG
 6 高張性脱水のマネージメント
   水が多く抜けた脱水
 7 難しい低Na血症とは(主にSIADH)
   sNa×2<uOsmは難敵
 8 SIADHとCSWの見分けかた
   わかり合えない壁がある
 9 高Na血症に出会ったら
   非生理的状況なので背景を考える
  
4章 K異常に強くなろう
 1 緊急性の高い高K血症
   まず心電図、そして尿が出るか?
 2 高K血症のリスクファクター
   飲んでる薬剤と小柄な人に注意
 3 一般外来で高K血症を見たら
   知ってて損しないマネージメント
 4 低K血症
   ゆっくりゆっくり補正
 5 低K血症のリスクファクター
   高血圧・レニン低値・アルド高値
 6 見かけの高K血症に注意
   酸塩基平衡との関係
  
5章 マイナーな電解質異常
 1 高Ca血症
   だいたいは薬剤性、悪性腫瘍意外と多い原発性副甲状腺機能亢進症
 2 低Ca血症
   多くは慢性腎不全
 3 高P血症
   これも慢性腎不全がほとんど
 4 低P血症
   高P血症に比べて、グッと鑑別診断がおもしろくなる
 5 高Mg血症
   ほとんどが摂取過剰
 6 低Mg血症
   低K血症・低Ca血症のピットフォール
  
6章 これを知っているとステップアップできる
 1 多尿のマネージメント
   出るから入れる? 入れるから出る?
 2 Naのハンドリング
   腎生理学の基本
 3 腎臓の自動調節能
   素晴らしき腎臓の働き
 4 Strain Vessel理論
   伊藤貞嘉教授との仕事
 5 乏尿のマネージメント
   非専門医に特に知っておいてほしい
 6 感度・特異度 その1
   臨床医みんなに知ってほしいこと1
 7 感度・特異度 その2
   臨床医みんなに知ってほしいこと2