下垂体疾患診療マニュアル 改訂第3版**診断と治療社/平田 結喜緒/9784787824912**
発行 2021年12月
サイズ B5 / 346p
ISBN 978-4-7878-2491-2
視床下部・下垂体疾患診療のために知っておくべき解剖,構造,ホルモン,機能検査,画像検査の基礎知識や,多様な疾患の診断と治療に関する臨床知識を系統的かつコンパクトにまとめた好評の書の改訂第3版.
Topicsには現在注目されている新たな知見,疾患概念,新規の診断法や治療法の情報を加え、最新の内容にアップデートした.内分泌専門医・専攻医のみならず一般医家にも役立つ1冊.
【目次】
I 総論編
1 下垂体疾患の診療~内科から~
2 下垂体疾患の治療~外科から~
3 下垂体疾患の診療~小児科から~
II各論編第1章 基礎知識
A 下垂体の発生,分化
下垂体の発生,分化
B 視床下部・下垂体の解剖
視床下部・下垂体の解剖
C 下垂体の転写因子/視床下部の機能
下垂体の転写因子/視床下部の機能
D 視床下部ホルモン
1 CRH
2 GHRH
3 グレリン
4 GnRH
5 TRH
6 ソマトスタチン
7 ドパミン
E 下垂体前葉ホルモン
1 ACTH
2 GH
3 LH/FSH
4 TSH
5 PRL
F 下垂体後葉ホルモン
1 AVP 有馬 寛
2 オキシトシン
第2章 臨床知識
A 総論
1 下垂体疾患の疫学と予後
2 下垂体機能の生理的変化
3 下垂体形態の生理的変化
4 下垂体腫瘍の成因
5 下垂体腺腫の病理と分類
6 傍鞍部腫瘍の病理と分類
7 下垂体腫瘍の症候
8 下垂体嚢胞性病変の鑑別
9 下垂体腫瘍の予後マーカー~臨床および病理学的観点から~
B 検査
1 下垂体機能検査の実際と解釈
2 下垂体機能検査の留意点とピットフォール
3 下垂体疾患の画像検査~3T MRI画像を中心に~
4 下垂体疾患の眼科的検査
5 下垂体疾患のQOL評価
6 下錐体静脈洞・海綿静脈洞サンプリング
C 治療総論
1 下垂体腫瘍の外科治療
2 手術合併症とその対策
3 下垂体機能低下症のホルモン補充療法
4 放射線治療
D 下垂体前葉疾患各論
1 先端巨大症
2 小児GH分泌不全症
3 成人GH分泌不全症
4 IGF-1異常症とIGF-1受容体異常症
5 中枢性思春期早発症
6 プロラクチノーマ
7 高プロラクチン血症
8 Cushing病
9 subclinical Cushing病とsilent corticotroph adenoma
10 ACTH単独欠損症
11 Nelson症候群
12 非機能性下垂体腺腫(ゴナドトロピン産生下垂体腺腫)
13 特発性低ゴナドトロピン性性腺機能低下症
14 TSH産生下垂体腺腫
15 中枢型甲状腺ホルモン不応症(Refetoff症候群)
16 汎下垂体機能低下症
17 Sheehan症候群
18 リンパ球性下垂体炎~前葉炎を中心に~
19 IgG4関連(漏斗)下垂体炎
20 抗PIT-1下垂体炎(抗PIT-1抗体症候群)
21 頭部外傷後・脳血管障害後の下垂体機能低下症
22 下垂体卒中
23 empty sella症候群
24 嚢胞性病変(Rathke嚢胞・くも膜嚢胞)
25 下垂体茎断裂症候群
26 遺伝性下垂体疾患
27 遺伝性・家族性下垂体腫瘍
28 トルコ鞍部肉芽腫性病変,Tolosa-Hunt症候群
29 視床下部症候群
30 下垂体偶発腫瘍
31 aggressiveな下垂体腺腫と下垂体癌
32 転移性下垂体腫瘍
33 トルコ鞍部グリオーマ(下垂体神経膠腫)
34 頭蓋咽頭腫
35 胚細胞腫瘍
36 髄膜腫
E 下垂体後葉疾患各論
1 中枢性尿崩症
2 SIADH(ADH不適合分泌症候群)
3 本態性高ナトリウム血症
4 リンパ球性漏斗下垂体後葉炎
III Topics 1 ES/iPS細胞による下垂体分化とその応用
2 下垂体機能低下症の移行期医療(小児がん経験者も含む)
3 濾胞星状細胞と細胞外マトリクス
4 本態性高ナトリウム血症とNax自己抗体
5 免疫チェックポイント阻害薬と関連下垂体炎
6 ドパミン作動薬の新たな副作用
7 傍腫瘍症候群としての自己免疫性下垂体疾患
8 新規分子イメージングによるCushing病の局在診断
9 下垂体腫瘍における新規薬物療法の展望
10 トルコ鞍部腫瘍に対する重粒子療法,陽子線療法
11 間脳下垂体腫瘍COE(center of excellence)への展望
12 下垂体腫瘍手術の近未来~安全な内視鏡手術の普及を目指して~
付録 おもな下垂体機能検査・画像検査の判定基準・所見一覧
Column Rosalyn S. Yalow(1921-2011)
Roger Guillemin(1924-)
Grant W. Liddle(1921-1989)
Wylie W. Vale(1941-2012)
Kalman T. Kovacs(1926-)
Andrew V. Schally(1926-)
佐野壽昭先生(1949-2011)
Harvey W. Cushing(1869-1939)
Julse Hardy(1932-)
有村 章先生(1923-2007)
鎮目和夫先生(1924-2015)
Geoffrey W. Harris(1913-1971)
佐野圭司先生(1920-2011)
Information 間脳下垂体機能障害に関する調査研究班の取り組み
Side Memo Knospの分類
germinomaは胚細胞腫か,それとも胚腫か?
下垂体(hypophysis;pituitary)の語源は?
アイルランドの巨人(The Irish Giant)
「管状腺」-第4の唾液腺?